teijiとkimikoのコンサート日記 東京編

  2009

 オペラ・コンサートその他 
 


2009.11.29(日)16時半開演

北とぴあ新ホールオープニング記念コンサート

♪寺沢希美ヴァイオリンコンサート♪

会場:北とぴあ新ホール

もっと気軽に、一流の音楽を!地域のボランティアが、区民が気軽に音楽を楽しむ機会として区内の公共施設などを会場にして開いている(主催:財団法人「北区文化振興財団」)のミニコンサートに今日は参加させて頂きました。北区に在住の愛好会の仲間がこのボランテイア活動に参加し、文化の地域振興に地道に貢献している。素晴しいなと思います。
そして今日はそのコンサートに寺沢希美さんが出演されました。新しいコンサートホールのこけら落としコンサートでもあり、プログラムは誰でも知っているなじみのクラシックの曲から、ヴァイオリニストにのとって難曲といわれる曲(サンサーンス:序奏とロンドカプリチオーソ)まで幅広く演奏してくれ私達を楽しませてくれました。気楽にしかも上質な音楽を楽しむ絶好のコンサートでした。


 2009.11.28(土)18時開演

 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
■南 紫音(Vn),江口 玲(Pf)
●ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調Op.12-3,

シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調Op.105,

ラヴェル:ハバネラ形式の小品,チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォOp.34,

R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.18

テクニックも全てがまた一段と高い所にいった感があった南紫音さんのヴァイオリン。その表現力の豊かさには驚きました。シューマンのソナタはとてもきれいな曲でした。

2009.11.24(火)19時開演 杉並公会堂

草津音楽祭で何とCDを買ったら抽選で、新星堂60周年記念スペシャルイベントのコンサートの招待券がラッキーなことに当たりました。

今日はそのコンサート。ウエルナーヒンクさんと遠山慶子さんのデユオは草津で何度も聴いていますが、今日の演奏曲はベートーベン「スプリングソナタ」、モーツァルトK.302、そしてバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ1番の3曲。

司会は朝岡聡氏で、お話も軽快!インタビューもあり、めったにお聞きできない生のヒンクさんのお声もたっぷりと聞け、何だかとても感激!そのお話しぶりもユーモアがあり、とてもチャーミング!モーツァルトのヴァイオリンソナタはお2人にとって特別なものであり、同じ感性を持ったもの同士でないと決して弾けるものではないと仰っていたのが印象的でした。

(ウエルナー・ヒンク&遠山慶子のCD、モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集Vが10/25リリースされたばかりです)
CDのプロデュースは愛好会に講師としてお招きした井阪紘氏。

2009.11/8(日) 14:45開場 15:30開演

Philia hall(フィリアホール 横浜市青葉区)

メンデルスゾーン生誕&ハイドン没後200年記念

東京アカデミーオーケストラ 第36回定期演奏会

【プログラム】

ハイドン:交響曲48番ハ長調「マリア・テレジア」

メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番   ピアノ 久元祐子 

久元祐子さんの弾くモーツァルトが聴きたくて、フィリアホールのある田園都市線の青葉台まで行ってきました。久元さんの21番感動しました。モーツァルトを知り尽くした演奏者が愛情込めて、いつくしむようにモーツァルトを弾くとこんなに風になるんだ・・といつもCDでは耳慣れしていたメロディが、生き生きと迫ってきました。生で聴く音楽の素晴しさに感動し、一音一音聴き漏らすまいとして集中しながら、美しいその旋律に身を委ね、幸せな時間を過しました。

オケにも脱帽でした。指揮者なしなのによくまとまり、みんな力強い、堂々とした演奏でした。(また団員が30代で初々しい!)

最後のアンコール曲は何と、モーツァルト「フィガロの結婚」の序曲。フャゴットのメロデイが流れ出した時、愛好会有志数名が大喜びだったのは言うまでもありません。ご一緒した方々、お世話になりました。終了後の懇親会も楽しかったですね!

こんな素敵なホールに超至近距離にお住まいのFさんご夫妻、お席も取っていただき有難うございました。

11月3日(火・祝日) 14時開演

ヒルサイドプラザホール代官山

寺沢希美(ヴァイオリン)

アダルベルト・スコチッチ(チェロ)

本多昌子(ピアノ)                                

【プログラム】

モーツァルト ヴァイオリンソナタK.305

ベートヴェン チェロソナタ第3番

チャイコフスキー ピアノ三重奏 「偉大な芸術家の思い出」


久し振りに寺沢希美さんの弾くモーツァルトが聴きたくて代官山に出かけました。

演奏会場は、素敵な建築:ヒルサイドプラザの地下にあるホール。音響も雰囲気もサロンコンサートにぴったりでした。

初めて聴くチャイコフスキーの壮大な曲「偉大な芸術家の思い出」。偉大な芸術家とはロシアの大ピアニスト、ニコライ・ルービンシュタインのことだと初めて知った。ルービンシュタイン亡き後モスクワ音楽院院長の後継者へとチャイコフスキーに白羽の矢が立ったが、それを断りイタリアに旅たち、ローマで作曲された曲だそうです。「チャイコフスキーがモスクワ音楽院の院長を辞退したから生まれた曲、辞退してくれてよかったと、寺沢、スコチッチ、本多のコンビによる渾身の熱演に触れれば、誰しもが思うだろう」と当日の解説書にはあった(中野雄氏:音楽プロデューサー)

文化の日にふさわしい芸術の薫り高いいい演奏であった。


2009.10.15 [木] 白寿ホール 19:00 開演(18:30 開場)

ヴィーン古典派の三巨星
〜ピアノ三重奏で聴く〜

ハイドン:ピアノ三重奏曲 二長調 Hob XV-16
モーツァルト:ピアノ三重奏曲 変ホ長調 K.498
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 「大公」

お話 海老澤敏先生

 堀正文(ヴァイオリン) 
一戸敦(フルート)   
四戸世紀(クラリネット) 
小川京子(ピアノ)
佐々木亮(ヴィオラ)
藤森亮一(チェロ)

 2009年10月8日(木)第一生命ホール 午後7時開演

寺沢希美&フィリップ・アントルモン デユオリサイタル

 2009年10月1日(木) K's Music Studio 午後6時開演

白井 篤 ヴァイオリンリサイタル ピアノ 大須賀恵里


2009年9月26日(土)「モーツァルトとフォーレ2つのレクイエム」

     川口リリア音楽ホール 2時開演

     バッハ協会管弦楽団・合唱団定期公演

 2009年9月23日(水)「オテロ」新国立劇場オペラパレス 2時開演

オテロ=スティーヴン・グールド、デズデモナ=タマール・イヴェーリ、イアーゴ=ルチオ・ガッロ、カッシオ=ブラゴイ・ナコスキ、エミーリア=森山京子、ロドヴィーコ=妻屋秀和、ロデリーゴ=内山信吾他
リッカルド・フリッツァ指揮東フィル
(14-12-10-8-8)、新国合唱団
NHK東京児童合唱団
マリオ・マルトーネ演出


2009年9月5日(土)

フルートでめぐる名曲の旅コンサート JR橋本 ロミウイ橋本杜のホールはしもと

14時開演

出演 西畑正三(フルート)、宮崎和子(ピアノ)

番外編  2009年8月4日(火)Bunkamuraル・シネマ

映画『クララ・シューマン 愛の協奏曲』

監督:ヘルマ・サンダース=ブラームス

キャスト:マルティナ・ゲデック、パスカル・グレゴリー、マリック・ジディ

     

 始まりはシューマンの「ピアノ協奏曲第1番第1楽章」、ブラームスの「ピアノ協奏曲第1番第1楽章」で終わるこの映画は、シューマン、クララ、ブラームス大作曲家3人の壮大な愛の協奏曲といえる物語である。才能あるがゆえにお互いに認め合い、愛し合い、嫉妬し合う姿、全編に流れるクラシックの名演が心地よく、シューマンの交響曲第3番「ライン」が哀愁をそそります。

ブラームスのクララを生涯愛し抜く姿がとてもいじらしい。クララは官能的でまた強く生きる魅力的な女性。シューマンはクララへの愛と後継者ブラームスの才能の板ばさみで苦しんだのかな・・。切なくも苦しみの中で生き抜く姿が美しい。監督はブラームスの末裔で話題に。

それにしてもどの時間も満席。2時間以上前に行ったのに入れず、一日がかりとは・・・。

2009年8月2日(日) 日本生命ホール  13:00開演

  モーツァルト「フィガロの結婚」

ヴィッラ・ディ・ムジカ室内管弦楽団・オペラコンサートT
新国立劇場で活躍する歌手たちによるモーツァルト「フィガロの結婚」

【出 演】◆矢澤定明(指揮)
◆新国立劇場で活躍する歌手たち(ソロ&合唱)
[星野淳/塩入功司(バリトン)、前川依子/黒澤明子(ソプラノ)、
熊井千春(メゾソプラノ)、阿瀬見貴光(テノール)他]
◆鈴木彰久(副指揮)
◆ヴィッラ・ディ・ムジカ室内管弦楽団

【曲 目】◆モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」(全4幕/演奏会形式による原語上演)

「安さの限界に挑戦」?

この日のチケット代は何と3000円、それも65歳以上は半額の1500円という破格のチケット代でモーツァルトのオペラの名作中の名作「フィガロの結婚」が楽しめました。

最初はコンサート形式で立ち位置で歌う予定が、いつの間にか新国で数々のオペラに出演を持つ歌手の方々だけに自然に動きがついてしまったそうで、十分充実感のあるオペラを見せてくれました。

後半に入る前にヴィッラ・ディ・ムジカ室内管弦楽団の指揮者矢澤定明さんがマイクをもたれてお話され、「日頃は高いチケット代を払ってオペラを見に行っている方も、この値段ならと思って聴きに来た方にも喜んでいただけるよう本物を届けたい。字幕も予算の関係上無いので何を言っているのか分からないかも知れないが、五感を使って楽しんで頂きたい。量販店のキャッチコピーではないが「安さの限界に挑戦」はしているが、本物を伝えるようみんな頑張って精一杯やっているので、大きな拍手をお願いしたい」

その挨拶が観客の心を動かしたのか、出演者も抜群に調子が上がり、またそれに応えるように観客も大きな拍手を送り、4幕ではマルチェリーナとバルトロのアリアも省略無く立派に歌いこなし、またそれぞれの歌手も自らの持つ大きな見せ場のアリアを見事に歌い上げ、期待のフィナーレはまさに最高潮で、私の中では3本の指に入る感動のフィガロとなった。
特筆すべきは何といってもフィガロ役の星野淳さん、他の出演者も全て良かったが、抜群の歌唱力、演技力の星野さんは要的な存在で功績は大きいと思う。

「モーツァルトのフィガロ」と言えばそれこそ昔から洋を問わず、何百回と無く上演されてきた上に、超一流の指揮者やオーケストラでの名演も数限りないが、今回の公演は技術や規模を超えた所に心の底から湧いてくる感動を呼び、指揮者及びヴィッラ・ディ・ムジカ室内管弦楽団の熱演にも大きな拍手を送りたいものです。

この日はまたモーツァルト愛好会の仲間達12人で参加し、安いのには訳がある?とか、安いからね・・・というような感想を想像をしていた仲間も終わってみればみんな口々に良かったとの声!また終了後好例のお茶をしながらひとしきりこの日の感動を語り合った。

帰りに、私達がお茶をしていたお店のお隣の居酒屋で、打ち上げをしていた星野淳さんたちをお訪ねし、厚かましいと思いつつ、じかに感動を伝えることが出来て良かった。

来年、第2回めの公演は、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」です。(2010年8月開催予定)

日本オペラ連盟・兵庫県立芸術文化センター・東京二期会・愛知県文化振興事業団共 同制作 佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2009「カルメン」

2009年7月20日(月) 東京文化会館大ホール 14:00開演(13:00開場)

演目ビゼー:「カルメン」(全4幕・フランス語上演・日本語字幕付)

指揮佐渡裕、演出ジャン=ルイ・マルティノーティ

出演カルメン:林美智子
ドン・ホセ:佐野成宏
エスカミーリョ:成田博之
ミカエラ:安藤赴美子
フラスキータ:吉村美樹
メルセデス:田村由貴絵
モラレス:枡 貴志
スニガ:松本 進
レメンダード:大川信之
ダンカイロ:初鹿野 剛演奏東京フィルハーモニー交響楽団合唱二期会合唱団・ひょうごプロデュースオペラ合唱団・NHK東京児童合唱団(児童合唱団


東京文化会館がほぼ満席の大盛況!、終了後は皆満足げな雰囲気。

最期まで行こうか迷い、直前にチケットを買ったのですが、本当に行ってよかったと思いました。


2009年6月30日(火) 二つのレクイエム 10周年記念六本木男声合唱団倶楽部定期演奏会

   19:00 サントリホール 大ホール

    指揮 小林研一郎/新日本フィルハーモニー交響楽団/合唱 六本木男声合唱団倶楽部 

   

プログラム

三枝成彰:レクイエム〜曾野綾子のリブレットによる (ソリスト)ソプラノ 中丸三千繪/      テノール 樋口達哉

W.Aモツアルト:レクイエム ニ短調 K.626  (ソリスト)ソプラノ 高橋淳/アルト 青木洋也/テノール 樋口達           哉/バス 清水宏樹

六本木男声合唱団倶楽部「魂は二度いやされる」と題した二つのレクイエムを聴いてきました。

モーツァルト作曲の「レクイエム」と三枝成彰さん作曲の「レクイエム」、二つのレクエム、どちらも深いところに響く素晴しい迫力のものでした。

先月、信じれない早さで逝ってしまった私達の大切なある人を偲んで、どうしてもこの日の「レクイエム」を聴きたかったのです。その人はモーツァルトをこよなく愛していた方でしたので。

所が、演奏に先立ち団長である三枝さんからご挨拶があり、つい先日、副団長の眞木さんが急逝し、今日の演奏会は眞木さんの追悼演奏会のつもりで、全団員が心を込めて歌いますと、何と団員の黙祷から始まったのです。二つの「レクイエム」はまさに真の鎮魂歌になったのでした。

私達もこの日は静かに「レクイエム」を聴き、その人、青木さんをお見送りしたいと思っておりましたので、思いがけない事態の偶然に驚きました。それと共に、ホールの心が一つの流れになって故人を偲んでレクイエムが鳴り響いている感じがし、大変感動しました。青木さんのお嬢さまもご一緒だったのですが同じお気持ちだったのではないかと思います

演奏終了後、食事をしながら想い出話をたくさんできたのも、二つのレクイエムの余韻のお蔭だった様な気がします。思えば2006年モーツァルト生誕記念ツアーでご一緒以来、モーツァルトを愛するもの同士深い絆で結ばれ、これからもずーとそうだと信じていただけに、本当に悲しいお別れでした。でも青木さんにお会いできて幸せでした。

青木さんのご冥福をお祈りいたします。

チェネレントラ 

2009年6月17日(水) 新国立劇場

G.ロッシーニ/全2幕【イタリア語上演/字幕付】

    

キャスト

【ドン・ラミーロ】アントニーノ・シラグーザ
【ダンディーニ】ロベルト・デ・カンディア
【ドン・マニフィコ】ブルーノ・デ・シモーネ
【アンジェリーナ】ヴェッセリーナ・カサロヴァ
【アリドーロ】ギュンター・グロイスベック
【クロリンダ】幸田 浩子
【ティーズベ】清水 華澄

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

スタッフ

【作 曲】ジョアキーノ・ロッシーニ
【台 本】ジャコモ・フェレッティ

【指 揮】デイヴィッド・サイラス
【演出・美術・衣裳】ジャン=ピエール・ポネル
【再演演出】グリシャ・アサガロフ
【演技指導】グリシャ・アサガロフ/グレゴリー・A.フォートナー

【芸術監督】若杉 弘

正に今年の新国立劇場一押しの演目!登場人物全員が徹底的にアジリタ唱法で歌いまくり、観客は最後までロッシーニ節に酔いしれる。それが実現できたのはやはりポネル演出によるすごい歌手陣の力量なのか。今まで聴いた事も無い独特の低音域から始まるカサロヴァの個性、シルクの様な輝きを持つシラグーザのハイC音の歌声にもう圧倒されました。そして極めつけはシラグーザのアンコール(歌い終わった後本人もガッツポーズをしました)、これもオペラ鑑賞では初めての体験でした。又、カサロヴァのメゾを引き立たせる様に対比的なソプラノで熱唱した幸田浩子もなかなかのものでした。



 2009年6月16日(火)岡山 潔 弦楽四重奏団午後7時開演 津田ホール
 ベートーヴェン初期作品シリーズ 第1回〈全6回シリーズ)          
 −ハイドン、モーツァルトそしてベートーヴェンへ−
    
岡山 潔、服部芳子(ヴァイオリン)佐々木 亮(ヴィオラ)河野文昭(チェロ)

●ハイドン:弦楽四重奏曲 変ロ長調 作品1-1 Hob.III-1
●モーツァルト:弦楽四重奏曲 ト長調 K.80
●ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 ヘ長調 作品18-1

40数年に亘り、ヨーロッパと日本で意欲的な室内楽活動(ボン弦楽四重奏団、エレオノーレ弦楽四重奏団など)を行ってきたヴァイオリニストの岡山 潔が、2008年、新たに「岡山 潔 弦楽四重奏団」を結成しました。

これまで岡山のパートナーとして長年カルテットを内から支えてきた第2ヴァイオリンの服部芳子、NHK交響楽団の若手首席奏者で抜群の感性の持ち主、ヴィオラの佐々木 亮、豊かな音楽性でわが国の第一線で活躍するチェロの河野文昭とは、目指す音楽の方向性や繊細な音楽づくりで意気投合し、これからじっくりと本格的なカルテットを目指すとのこと。

ボンを本拠地として始まった岡山のカルテット活動の主要レパートリーとなるベートーヴェン、そしてベートーヴェンの弦楽四重奏曲に大きな影響を与えたハイドンとモーツァルトの作品で構成される3年間の全6回シリーズ(年2回)。革新的な発想や様々な試みが凝縮されている、これら初期作品の魅力を再発見する絶好の機会となりそう。

第1回目はいずれも3人の作曲家にとって初期の弦楽四重奏作品とは言え、すでにその才能は如何なく発揮され、又ハイドンはモーツァルトに、モーツァルトとハイドンはベートーヴェンに大きな影響を及ぼしている事が、同時に演奏される事でより鮮明にされる気がしました。ウィーンの香り溢れる極上の音色を聴かせてくれた4人の演奏がそれを良く物語っています。

また今日演奏されたハイドンの作品がモーツアルトのハイドンセット第4番「狩」に大きな影響を与えたことを改めて思った。それと小さな事ですが、モーツァルトのK.80の中でどこかで聴いた事のあるメロディーが出てきましたが、それはモーツァルト自身の作品「フルートとハープの為の協奏曲」の中の1小節でした。

次回が待たれます


6月8日(月)13時〜14時30分 新宿住友ビル7階 朝日カルチャーセンター

加藤浩子先生の朝日カルチャーセンターでの講座「オペラの愉しみ」の最終回は公開講座になっていて、受講生でなくても誰でも参加できます。今回はバス歌手の東原貞彦さんをゲストにお迎えして実演を交えながら、発声法やバスの声種などについてのお話が聞ける楽しいものでした

私達はこの最終回のレクチャーコンサートは3年前から殆ど毎回参加している。料金は3570円(会員)、4200円(一般)で生でそれも間近で歌手の歌が聴け、おまけに先生との会話形式のお話は、演奏者と先生の人間性にまで触れることができる興味が尽きない貴重なもの。また終了後は先生のお計らいで、時にはランチをしたり、お茶やお酒まで演奏者とご一緒できるオマケつきなのです。そして今までのゲストは演出家の粟国淳さん、歌手では安藤赴美子さん、日比野幸さん、谷口睦美さん、国光とも子さん、樋口達哉さん、成田博之さんといった第一線で活躍のそうそうたる方たちばかり。

こんないいコスト・パフォーマンスは今時あまり無いのでは・・・と思って始めて、自分たちだけでは勿体無いと最近仲間も誘うようになった。誘われた方たちは楽しかったと喜んでくださり、大変感謝されている。

そんな訳で昨日も大勢で押しかけて終了後のお茶会まで揃って参加し、楽しいひとときを過ごさせて頂いた。

詳しい内容は加藤先生のブログ「コッリーネはなぜバスなのか?」(June 9,2009)でどうぞ

http://plaza.rakuten.co.jp/casahiroko/diaryall



5月22日(金)19時開演 武蔵野市民文化会館 小ホール

日本モーツァルト研究所設立10周年特別企画
(ヨーゼフ・ハイドン歿後200年記念)




「鬼才:ロバート・レヴイン フォルテピアノでハイドンとモーツァルトを弾く」

フォルテピアノ:ロバート・レヴィン Robert Levin 

プレ・トーク:ロバート・レヴィン & 海老澤 敏

ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)ソナタ 変ホ長調 Op.66 Hob.XVI:49  ソナタ ハ短調 Op.30−6 Hob.XVI:20

ヴォルフガング・アマデー・モーツァルト(1756〜1791) ソナタ ハ長調 K330 ソナタ 二長調 K576

ピアニスト、そしてフォルテピアニストで音楽学者でもあるロバート・レヴィンがモーツアルトとハイドンが当時愛用していたフォルテピアノ:ヴァルターフリューゲル(当時のものを正確にコピーし再現した名器)を自在に操り、正しくモーツアルトやハイドンが今そこにいる様な、そんな感覚を呼び起こさせる場面を提供してくれました。
 

5月23日(土)17時開演 白寿ホール
            「モーツァルトにおける未完成と完成」ー断片の魅力ー       

1部のラウンド・テーブルでは世界に名だたるモーツァルト研究者が席を並べ、未完の作品における断片やスケッチを通して、さらに様々な補筆に関する論議や問題提起が行なわれ、私達にとってはかなり難解な部分もありましたが、大変貴重なレクチャーであったと思われます。                         

2部のレクチャーコンサートでは、ロバート・レヴィン教授補筆によるピアノソナタなど数曲が演奏され、次々に紡ぎだされるその音色により、モーツァルトの魂が浮き彫りにされていきました。   

そして、最期のモーツァルト作曲の、名曲中の名曲「クラリネット五重奏曲 K581」・・・クラリネットの澄み切った音が私達を天上の世界に導いてくれたのです。モーツァルトさんに感謝   

この日は愛好会の仲間が大勢参加して、この感動を共に分かち合う事ができました


 4月 24(金) 19:00開演 銀座王子ホール        

「Tre Tenori Concert」北村晶子と3匹のテノール

♪昨年は北村晶子さんのピアノ伴奏、演出で「軽井沢モーツァルトハウス」において素敵なオールモーツァルトプロのコンサートをして頂きました。

その北村さんに一年ぶりにお会いできました!

会場は、個性豊かな3人のテノールの歌声、そしてピアノにヴァイオリンとチェロが加わり、ぐっと厚みが増した楽器の音色で、満員の客席からは「ブラボー!]の連続。素敵な北村ワールドにすっかり魅了された銀座の夜でした。

またいつか北村さんに軽井沢でモーツァルトを弾いてもらいたいなぁ〜 

  

4月12日(日)16:00開演 東京文化会館・小ホール



♪今年は太宰治生誕100年の年にあたります。
ベテランの元NHKアナウンサーの諸氏による、
語りと音楽〜太宰治の世界を楽しみました。
物語は、カチカチ山より「お伽草子」

この日は丁度桜が満開の頃で、上野は花見客と、向かいの国立西洋美術館では「ルーブル美術館展」が開催されていて

おまけに日曜日とあって人・人・人・・・の波。

ルーブル展も早く見に来ないと・・・終わってしまう〜


4月5日(日)16:00開演 サントリーホール大ホール

ホールオペラ【ドン・ジョヴァンニ】

サントリーオールでのホールオペラ。

モーツァルト&ダ・ポンテ三部作の昨年の「フィガロの結婚」に次ぐ第2作目。昨年見逃したので、今年は絶対と思って観た期待の一作!

歌手人は全て粒揃いでしたが、圧巻は指揮&フォルテピアノを担当した、ニコラ・ルイゾッテイ。誰よりも舞台を盛り上げ絶賛の声しきりでした。十分満足の舞台。

来年は「コシ・フャン・トゥッテ」も期待大。

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