母のことば~♪♡

どんなに楽しいことをしても、どんな美味しいものを食べても、やっぱりつまらない、貞次さんがいないとつまらない、そんな思いになると、もうどうしようもない。一度このゾーンに入り込んだら、抜け出すのは大変。

どんな幸せも、楽しさも、貞次さんがあってのことだった・・一緒だったから楽しかったし、一緒に食べられたからこそ、美味しさも人一倍だったし、何もかもがそう。

こんな当たり前のことが、本当にわからなかった。今頃になっってやっとわかる愚かさよ、と自分に言いたい。いつもいつも当たり前のように私の隣にいてくれた貞次さんだから。

賑やかに、楽しく過ごしている時間は有難いし、それは楽しいが、終わって帰って来ると、ポツンとひとり。。。

それでも、5月も6月も、本当にいろんなお誘いがあって、楽しい行事が多かった。これからだってそう。出かける用事があるのは有り難い。それでどんなに助けられていることか。。。

長いこと父を失ってからも生きていた母のことを、今になっていとおしく思う。どんな思いでいたのだろう。今の私ならば、おぼろげながらでも、母の気持ちに寄り添ってあげられそうな気がする。こんな私を、母はどんな気持ちでみていて、母はいま、私になんて言葉をかけてくれるのだろうか。その言葉が知りたい。

昨日8日は、文京区シビックホールで、20番を聴いてきた。東京フィルのコンサートで、指揮は”炎のマエストロ”コバケン、ピアノは小林愛実、いつもの20番が、私には寂しい20番に思えた。それは貞次さんを恋しく思っているせいだろうか。。音響のせいだろうか、最後までただ静かに流れていて、こんな寂し気な20番もあるんだな、と初めて感じた。

これだけ聴いて、帰ってきてしまった私。。まだ寂しさを引きずっている。