信頼感♬♡

先日、旅先の京都で、京都大学元総長で、ゴリラ研究で有名な山極寿一氏と食事をご一緒した。一緒に行っていた友人二人が山極氏と高校の同級生で、上京された際の飲み仲間だそうで、京都”みくり”という和食のお店で、11種類もの和食とワインのマリアージュという、とてもオシャレな席に、私まで加えて頂いた。

山極氏には、たくさんのご著書があり、その中の1冊「京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ」を読んでいるが、そのご著書の中で、「信頼は時間によって紡がれる」とあった。。

昨日のブログには、実は伏線があって、私にはSNSで知り合ったまた別の友人がいる。年齢は私より数歳下の女性で、趣味の一致が何点かあったので、友達になったのだが、初めて会ったのは、知りあって数年後、門前仲町の深川不動尊に連れて行ってもらった時、この時がお互い「はじめまして!」だった。

その後は、何度かご一緒しながらお付き合いを続けてきた。彼女は、障害者手帳を持っているので、映画は正規のチケット代より安く、おまけに自分以外に、同料金で1名同伴者を連れて行けるそうで、メトのライブビューイングでモーツァルトの演目がある時は、私を同伴者にしてくれて、チケットも取ってくれるので、いつも恐縮している。

そんな彼女と「魔笛」を一緒に鑑賞する約束の日の5日ほど前、メッセージが入った。「コロナになり、しかし熱はすぐ下がり、あとは咳と鼻水だけの軽症で、定められた療養期間も今週中に終わるので、行こうと思えば行けないことはありません。けれどまだ感染させる可能性はゼロとは言えません。そこで、鑑賞日をもっと先の最終日まで延ばすか、お互いに行ける日にいくか、予定の日に、私が一緒にチケットを買ってうんと離れた席で鑑賞し、終わればランチなしで解散。」どうしましょうということだった。私が割引を利用するだけという形でも全然かまいませんと、付け加えてあった。

久しぶりに会って、話したいことは山ほどあり、楽しみにしていたが、仕方がなかった。私は、最初の予定日を選択し、東劇入口でチケットを渡してもらうだけの一瞬の接触で中に入り、彼女は最後部の席で鑑賞していて、そのまま会うことなく別れてきた。

療養期間も過ぎているし、もう安全だろうから、予定通りにしましょうといえなかったのは、少しの可能性でも、私がうつってしまうと、相手にも心配をかけることになり、お互いに嫌な思いをすることになる。それはどうしても避けたかった。

人とは、こんな人もいるけど、あんな人もいる。

山極氏の著書の中の「信頼は時間によって紡がれる」が、よみがえった。それは、第3章の相手の立場になって「信頼」が生まれる、の中で書かれている。

信頼は、じっくりと時間をかけて、時を重ねて熟成させ、相手の立場になってこそ、揺るぎない本物の信頼関係が生まれれるのではと、今、私は実感している。

今回の出来事は、私にとってはいい勉強になった。

この病状が良くなり、22日に草津で、楽しみにしていたモーツァルトを聴いている自分がいたら、それで私は大満足!今はそれに向かって回復に努めようと思っている。