早春の信州♪♡

帰りは予定通り長野経由で帰って来た。善光寺参りをして、お隣に建つ長野県立美術館にも寄って来た。この美術館には東山魁夷館が隣接していて、彼の有名な白い馬シリーズや、唐招提寺御影堂障壁画の試作など970点ものコレクションがある。

1982年の「緑響く」は、東山魁夷がモーツァルトピアノ協奏曲第23番第二楽章を聴いている際に現れた白い馬を描いて、白い馬シリーズが誕生したそうだ。

善光寺さんは、古くから信仰を集めた場所で、立派な山門を通って本堂に向かって進むと、不思議な厳かな気持ちが湧いて来る。お線香をたく場所では、みんなが痛い所に煙を当てると治りと言っては、そうしていた。
今回も私は、「お戒壇めぐり」をしたが、真っ暗い中を手探りだけで進むのは、闇に吸いこまれそうで本当に怖いが、”極楽の錠前”を探し当てる事ができた。秘仏の御本尊さんと結縁で来たことになるといわれている、有り難い錠前に触れられてよかった。

まだ新緑にはちょっと早かったが、今長野の辺りは桃の花が満開で、車窓から眺めては、その可愛いピンク色に癒された。遠くに、とこまでも連なる信州の山並みが美しい。

善光寺詣りも出来、東山魁夷の絵にも触れることができ、信州そばも美味しかった。申し分のない旅だった。
いつも貞次さんに語りかけ会話しながらの旅もそんなに悪くない・・そんなことも思った。

自然の力は大きい、そして芸術の力も、信じる心にも救われる。色いろな力をもらった旅だった。

本館と東山魁夷館とは回廊で結ばれている。

「緑響く」、モーツァルトのK488が聴こえてきそう♪

歴史ある佇まいの「御本陣藤屋旅館」

おまけ、旬の山菜にえび天をつけた盛り合わせ。お蕎麦も美味しかった。