没後230年!・・♪♡♠♤

♪2021年の今年はモーツァルト没後230年のメモリイヤーだそうで、教えて頂くまで全く気が付かずにいました。1946年生まれの貞次さんは、モーツァルトは1756年生まれなので、「僕はモーツァルトとちょうど190歳違いなんだ」と嬉しそうに、また自慢げに言っていて、それを聞いて、私も、「あら、羨ましいわ」、なんて。そんな会話が懐かしい。

1月27日生まれのモーツァルトと、2月11日生まれの貞次さんは誕生日も近くて、「190歳と15日違いだ!」なんて言っって、尚、嬉しそうでした。(因みに、1歳違いの兄は1月27日生まれ、ジャストモーツァルトと同じ誕生日)。

それで、没後230年のモーツァルトイヤーに天に召されたのですから、本人はあちらでも、仲間にこの事を自慢気に話しているのでしょうか。何か楽しそうです。

色いろなことが終わって行きます。8月1日は四十九日の法要と、菩提寺に納骨をしました。暑い盛りを迎えて、涼しい軽井沢での思い出もあって、思い立って出かけて来ましたが、モーツァルトハウスは、建築家としての貞次さんが、アイデアを駆使して作った家で、世界でただ一つの、色いろな人やものへの愛の詰まった家に思えます。これからは、もし訪ねて下さる方がいらっしゃるなら、窓一面の緑を眺めて、貞次さんのアイデアの空間に座って、モーツァルトを静かに聴いて欲しい。そして時折、モーツァルトの事、貞次さんの事など、語り合いたいな~なんて思います。

四十九日を挟んで、モーツァルトを聴いても心が晴れないでいた頃があったのですが、6月に出版されたばかりの「いつもモーツァルトがそばにいる。」というご本を紹介して頂き、それを読み進める楽しみができて、私は少し元気が出て来ました。

廣部知久さんという生物学者で、熱烈なモーツァルトファンの方の愛聴記です。200曲以上のモーツァルトの曲について書かれていて、曲を聴いて、自分の感想と照らし合わせる楽しみもあります。

表紙のイラストが、貞次さんの作品集にも収められた「ザンクトギルゲンにある少年モーツァルト像」なのも偶然でした。没後230年のモーツァルトイヤーに捧げられたご本と言うのも、何か貞次さんとのご縁を感じたりしています。廣部さんも「永遠の友人たるモーツァルト」と表現して、これも「永遠の友」とした貞次さんと近い。

モーツァルトと貞次さんは、私にとってはイコール的な存在で、こうしてモーツァルトの音楽がある限り、貞次さんの事もこの先ずっと思い出していくんだろうなと思います。