課題曲

ミュンヘン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で、日本から岡本誠司さんがファイナルに進んでいます。2019年にはエリザべート王妃国際コンクールでもファイナリストとして健闘しながらも、残念ながら3位までの入賞には至らなかったのですが、今回もコンクールの中でも難易度が高く権威のあるミュンヘン音楽コンクールにも挑戦しています。ヴァイオリン部門は、1位なしの2位、3位という年も多く、特に難関なのです。

セミファイナルの課題曲は、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第1番K207。素晴らしい曲です。3番以降の協奏曲と違って、めったにコンサートで演奏されることはない曲ですがコンクールの課題曲ではお馴染みの曲。

YouTubeで岡本さんの演奏を映像で見ることができますが、モーツァルトが青春時代の17歳の時の作曲であり、またヴァイオリン協奏曲の第1作目ですから若々しさ満開の躍動感あふれる曲で、私の大好きな曲でもあります。この曲を聴くたびに、もっとヴァイオリニストさんもこの曲を選んで舞台で演奏して欲しいと思うのです。それは第2番K211にも同じことが言えるのですが。

素晴らしいモーツァルトを聴かせてくださった岡本さん、良い結果を待っています。現地時間で、明日がファイナルの舞台です。