どんな時にも♬

ここのところ、遠ざかっていた生の演奏に何度か触れる機会があり、本当に音楽とはどんな時にも寄り添ってくれるもの・・と改めて実感しています。人や物はいつかはなくなってしまうけれど、音楽はなくならない。モーツァルトは永遠に不滅のもの。永遠の友になり得る、嬉しい時も、哀しい時も、どんな時にでも。

久しぶり出かけた、先日の日本モーツァルト協会9月例会で聴いた「ジュピター」は、私が最初にモーツァルトの素晴らしさに目覚めた曲で、その壮大なメロデイと、フィナーレで感じる高揚感は今でも忘れられない。そして、最初に演奏されたK138は、貞次さんの会員番号で(会員全員にケッフェル番号が付けられている)偶然にもその曲が最初に演奏されて、あ~本人もさぞ聴きたかっただろうと感慨深いものがありました。そして最後の演奏曲「レクイエム」は、リヒテンタール版という、声=歌詞のない弦楽のみでの演奏で、私にとっては初めて聴くもので、合唱のない弦楽器だけだからこその表現だったり、渋さ、美しさ、重厚さがあり、とても貴重なものだと思いました。指揮者(佐藤俊太郎)のメッセージでは、モーツァルト没後230周年の今年だからこそ、この曲を皆さんと分かち合いたいとありました。

「レクイエム」のあと、アンコールとして「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が流れた時に、勝手ながら、今日はモーツァルトをこよなく愛し、永遠の友とした故人の為の、さながら追悼演奏会のように思えて、私は胸が熱くなりました。

久しぶりの演奏会に心も満たされ、その余韻を楽しみつつ、家路につきました。

❤お彼岸の入りは、あれほど混雑していたお寺さんの墓地も、彼岸の明けの26日に行ってみたら人影はなく、境内も、墓地もひっそりとしていて、寂しげでした。新しいお花に代えて、少しお掃除をしてお線香をたてて帰ってきましたが、人影のない寂しさに、一層切なさが増したお墓参りでした。。。