むなし病???

定時的に襲ってくる、私への空しい病。何をしても、どうしていても時々襲って来ます。何もかもがむなしい~。

こういう時には、務めて好きなモーツァルトを聴きますが、それでも救ってはもらえない。気の置けない人と、他愛無い話をするとその時は忘れられても、それが終わると、また空し病。

そんな中、昨日は日舞をされているある方から、お師匠さんも出演される踊りの会があるからと誘って頂いたので、国立劇場へ。内堀通りを通って行くので、皇居のお堀端の木々が色づいているのが美しく、素敵だな~。家に閉じこもってばかりいてはこんな景色に出会わないんだな、勿体ない事をしていたなと思いました。自然を愛でたりしているとこんな私の空し病からも脱出できるんだと知らされました。
赤い看板が目印の国立劇場は、半蔵門駅から歩いてほんの数分。皇居のお堀の真ん前にありました。

日舞の会は、国立劇場の小ホールであり、創作舞踊との事で、クラシックの音楽をオーケストラをバックに踊るムゾルスキーの「展覧会の絵」やラヴェルの「ボレロ」もあり、西洋音楽とのコラボはため息が出るほど目も耳にも素晴らしくて一時別世界に私を運んで行ってくれました。
「都見物左衛門」や「伊勢物語抄」など古典で親しんだ出し物に振り付けされた踊りもまた素晴らしく、美しく踊る姿に浄瑠璃、三味線、鳴物が相まって、優雅な、古典芸能の美しい世界を堪能させてもらいました。感謝です。

終演後は、お隣のホテルで、簡単なフレンチのコースを頂き、喉の渇きをいやすべく、ビールも1杯つけて、幸せに。やっぱり気分転換も時には必要で、そしてこのような日常にはない美しいもの、綺麗なものを見たり、聴いたりするのも人間にとって必要不可欠なものと、再認識しました。
それにしても、夜8時以降ビールが飲めるようになったんですね。長いトンネルをようやく抜け出てきた思いがしました。