旅、アート、グルメ ♬🖼♨

今朝、NHKの番組を何気なく見ていたら、ゲストに作家の原田マハさんが出演されていて、私は最近原田さんの作品を良く読んでいたので、興味深くずっと見てしまいました。

いつも見ている番組ではないのに、今朝だけチャンネルがNHKだったのも偶然で、不思議な気がして、見逃さなくてよかったなと思いました。

最近の映画の話題作も原田さんの小説の映画化だし、私が読んでいる小説も原田さんのが多い。
商社での、絵の斡旋や、美術館設立の仕事から、美術館の学芸員、そして40歳になってから作家となった原田さん、得意とするアートに関する作品を数々世に送り出してきましたが、私は、「いちまいの絵」~生きているうちに見るべき名画~は、特に好きで、世界の26枚の名画について書かれた珠玉のエッセイ。絵画も好きだった貞次さんには、1枚目から最後まで、1冊全部読んで聞かせました。

作品全体の10%が、旅や、本や、体験からの事実で、それを土台にし、上の90%はフィクションという作品作りをしていて、10%の基礎の部分は、しっかり事実を突き詰めて、盤石にしているからこそ、基礎がぐらぐらしないしっかりとした作品ができあがるとおっしゃる言葉に、原田さんの核なるものをみた気がしました。

♡原田さんの原点は、旅、アート、グルメで、特に旅はフーテンの寅さんしかり、別に世界中を飛び回っていると言う事ではなくても、国内にしても、旅は人を成長させる大きな要素で、世界を広く大きく見渡せる目や精神を養ってくれるのだと思いました。

モーツァルトもそうですよね。旅がモーツァルトを育てたと言っても決して過言ではなく、新たな場所の風景をみ、そこに住む人に触れ、空気を吸ってきただけでも、世界が広く見える気がする・・私にとっても、旅とはそんなものかな、と思います。

太宰治が「津軽」という作品で、「ね、なぜ旅に出るの?」「苦しいから」というセリフがありますが、今の私は、寂しいから、旅に出よう・・そんな気持ちかなと思います。先日の長岡もそう、思い出の軽井沢に行くのも、今はそんな気持ち。新幹線に乗って、出かけてみる、それだけで、現実からの逃避行?、楽しみなのです。