薔薇の季節♡✾

散歩していても、よそのお家の庭に咲く薔薇に見とれてしまう事があります。多種多様な薔薇が、今、各家々の庭先を美しく彩っています。

我が家の小さな庭にも薔薇を植えています。薔薇を植えていますと言うより、殆どが薔薇です。ボレオ、ジェネラシオン・ジャルダン、コンスタンツェ、モーツァルト、ケルビーノ、イエロー・バニーと、その数6種類。音楽に因んだり名前の薔薇を選んだので、2つの種類を除けば、殆ど音楽からのネーミングの薔薇たちです。

だから、どうと言う訳ではなく、モーツァルトが好きなので、自然とそうなっただけのこと。

♡今年は、この薔薇の咲き始めに東京は雨に降られることが多く、花弁が散ったり、湿気で、咲かないうちに茶色くなってしまったりと、私はそれを見るにつけ、本当に可愛そうと思い、また気持ちの落ち着かない、切ない思いの日を過ごしました。

私の好きな西行の歌に「春風の 花を散らすと 見る夢は さめても胸の さわぐなりけり」という歌がありますが、白洲正子さんの著によれば、これは実際に西行が見た夢に違いないといっておられます。こんな夢を見るとは、本当にしんから花を想う人なのだろうと思う。
春風で桜が散る様を夢で見て、こんな歌が出来上がるなんて・・。西行の歌で、私が一番好きな歌です。

今年、せっかく薔薇たちが、いざ咲こうとしている時に、雨、又今日も雨、そんな日が続くと西行の気持ちの処で言うと、さしずめ、私も「胸のさわぐなりけり」といった心境でした。

それでも、今日の明るい太陽に照らされて咲く薔薇は美しく、良く咲いたねと褒めてあげたくなります。見とれていると、モーツァルトのメロディが自然と聴こえてくるようです♪♪