まるで映画の様♬♡

日本中が歓喜の優勝に沸いたワールド・ベースボール・クラシック。侍ジャパンの活躍に夢中になった2週間。それが終ってしまった。終ったのは寂しい。
「意欲の根源は感動にある」とある教育ジャーナリストが言っていたが、そうなんだなと思った。元気を貰ったとか、勇気がわいてきたとかあるが、それは感動からだったんだと改めて感じた。

個々はすごいメジャーリーガーで、とうてい勝てそうにない選手の集団だったアメリカに、侍ジャパンは、チームの団結力、チームが一つになれた強みで、こんな夢の様な優勝を勝ち取った。

今朝の新聞の社説はどれもがこのWBCがらみの内容だったそうで、それほど日本中を巻き込んでの盛り上がり、感動の嵐で最後は最高の結果で終わった。素晴らしい感動を私たちに与えてくれたが、私も類にもれず最高の感動を貰った一人。

どの世界も同じだと思ったことが一つあった。個々のすごい演奏家だからと言って、二重奏や三重奏、四重奏などが必ずしもいい演奏ができるとは限らない。演奏家同士のお互いへのリスペクト、当たり前だが共通の曲への解釈など、心が一つになってこそいい演奏に繋がるし、そのことが聴くものの心を揺さぶるのだと感じる。

昨日の決勝戦も、アメリカの選手は、出てくる選手が、どの選手もMVPを何回受賞したとか、ホームラン王だとか、プロフィールをみると圧倒されるような名選手ばかりだが、それだからチームプレイであるゲームで勝てるというものではないことを改めて感じた。心が一つになることの大切さ、チームの仲間意識の高さなど、日本人はその点すごかったなと思う。みんなが仲良し、相手を思い、補い合って、自分のできる限りを精一杯やる姿に胸を打たれた。監督の選手を信じる心、仲間同士の信じる心も素晴らしい。

出来過ぎた脚色、ドラマティックすぎる、映画の様、とか言われているが、東京の桜は、まさにこの日史上最速で満開と告げられ、東京の空を桜色に染めた。まるで世界一奪還を祝ってるようだ。これもシナリオのないドラマ。桜迄もか・・・と思う。

明るく、みんなだいすき!と叫ぶヌートヴァー選手の言葉が、このチームワークの良さを、そして何より大事なことを表しているのではないかと、私は思った。

人を思う心、全ての原点は、それかなと思う。