「魔笛」に思う

昨日は、仲間とモーツァルトのオペラをDVDで楽しむ会に、久しぶりに参加しました。前によく二人で参加していました。コロナ禍で休止していた時期もありましたが、今は再開しています。

10月に亡くなったグルヴェローヴァを偲んでということで、「魔笛」の夜の女王をクルヴェローヴァが演じた1982年8月のザルツブルク音楽祭のライブ映像を鑑賞しました。指揮は若かりしジェームス・レヴァインで、39歳、グルヴェローヴァ、36歳です。

演出は、ジャンピエール・ポネル、オーソドックスが定評のポネルですが、決してそうではなく、今でも通用する斬新さ、工夫があったように思います。タミーの役はペーター・シュアイヤーで、47歳とはいえ、王子様にふさわしい高貴さが漂うタミーノで、みんな(特に女性陣)は絶賛していました。

以前、モーツァルトハウスでのオペラ鑑賞会の折に、グルべローヴァが話題になった時、1946年生まれの彼女と同じ年生まれが数人いて、親近感を覚えながら語り合ったのを懐かしく思い出しましたが、貞次さんもその同い年生まれの一人でした。1946年に一緒に生まれ、2021年が同じ没年になりました。向こうも世界共通ならば、「あら、同い年ね」などと言って出逢っているでしょうか。私が知る由もない世界です。。。

モーツァルトのオペラの中で、貞次さんが一番好きだったオペラが「魔笛」でした。それもあって、昨日は出かけてみたのですが、久しぶりに観ながら、何処が、どういう風に好きだったのかな~と考えて、聞いておけばよかったななんて。(じっくりと聞いたことがなかった)でも全編を見終わったらその答えは聞かずとも自ずからわかったような気がしました。この「魔笛」の持つ魅力全てが貞次さんの感性にぴったりだったんだろうな。分かる様な気がしました。
「魔笛」=貞次さんに思え、これから「魔笛」をもっともっと観て、愛して、その理由を深く探っていきたいと思いました。
次回1月18日には、グルベローヴァの夜の女王の第二弾として、1983年バイエルン国立歌劇場公演、サヴァリッシュ指揮をみんなで観ます。ザラストロが、クルト・モル、タニーノが、私の好きなアライサで、新春の楽しみになりました♬💛