真っ白な浅間山

寒い寒い軽井沢の朝を迎えています。朝晩の冷え込みは凄いです。薪ストーブが欲しくなるのがわかります。赤い炎を見ていると、心の芯まで暖かくなるのを覚えます。
軽井沢の冬はキーンと音がしそうなほど空気が澄み渡り、身が引き締まります。青空もきれい。こんな冬の軽井沢を愛していたな~。寒いけど、好きだった。

ここでの楽しみは、もちろんモーツァルトをたっぷりと聴くこと。そして、田辺秀樹先生のシリーズ「連載・モーツァルトの横顔」。今回は5回目の「モーツァルトの性格」を読みました。
モーツァルトの性格は、映画「アマデウス」のサリエリとの初対面でのシーンで、無邪気、軽薄、遊び好きなどのイメージが強烈ですが、果たしてどうだったのか。
会った人もいない、話した人もいない今、彼が残した音楽と、残された手紙から、また生前の彼を知っている人々が語るモーツァルトなどから読み解くしかありません。

モーツァルトの音楽に耳を傾けながら、今までいろいろな人が世界中で飽くなき探求だったモーツァルトの人となり。音楽さえ聴いていれば性格はには興味はないわ、という人もいるでしょうが、私は好きな音楽だからこそ、それを作った人がどんな人であったか知りたい。
でもモーツァルトの性格も含めていまだ解明できずにいるところこそ、魅力なのかもしれない。

💛田辺先生も「モーツァルトの性格」の最後を「モーツァルトの人間性は、彼の作品の魅力と同様,その核心の部分が容易に解明されないからこそ、いつの時代にも人々の関心を誘ってやまないのだろう。」と結ばれています。【モーツァルト全集『モーツァルトの横顔 5』】より