幻の個展

秋田のモーツァルト愛好家の会「モゥツァルト広場」の第46号の会報で、貞次さんの作品集を紹介してくれています。そこには、当初予定していた「個展」のことにも触れていて、代表である加藤さんに案内はがきをお送りしていたのでその葉書も載せてくれました。秋田から万象繰り合わせても伺うつもりでいたとも。

当初の予定が2020年4月、延期してこの年の10月、そして2021年5月と、正確には2回延びました。今となれば、2020年に無理してでもやっておけばよかったと思いますが、やっぱり感染が心配で、いらして頂く方に申し訳ないかなと・・・。

本を出してから、原画をみたいと何人かの方に言われています。またあることから、出版社の方の目に留まり、わが社から出版しないかと随分お誘いを頂きました。初めて「作品講評」というものも頂きました。色鮮やかで当時の風を感じるような絵と人間味あふれる文章も印象的で読者の心を揺さぶる完成度と褒めてくださいました。

今までの感謝を込めて自らの「生きた証」として親しく交流して頂いた方々に進呈するために作成した本ですので、商品化して出版するとは考えていないと、私は貞次さんの気持ちを推し量っています。今となるとそれでいいのかなと。

💛原画は、いつか機会をみて、見て頂きたいなと思っています。だって、個展は、貞次さんが「僕の人生でのやり残し」と私に最初に打ち明け、それなら絶対やろうと、私も一番に賛同した人だから。
世の中が落ち着き、私も落ち着き、一人では何にもできないけれど、家族で力を合わせて実現できたら、きっと天上から見ていてくれるのではないかな~。
喜んでくれるかな?、それとも、もういいよと言っているかしら?私にも、今は、分かりません。
会報に載った、幻となった個展の「案内はがき」です。