小山さんとの思い出♬

昨日は上越新幹線に乗って、貞次さんを連れて長岡まで行ってきました。地元長岡で小山裕幾さんのリサイタルがあったからです。長岡は初めての街。

小山さんとの出会いは、2006年、モーツァルト生誕250年に、小淵沢のリゾナーレ音楽祭に初めて行った時でした。その時に聴いたモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」が、ハープは吉野直子さん、フルートが小山さんだったのです。
まだ慶應義塾大学理工学部の2年生で、全日本学生音楽コンクール中学の部第1位、高校の部でも第1位、日本音楽コンクール第1位で、2005年には神戸国際フルートコンクールで日本人として初めて優勝したばかりの、まだ、大学生で、それも音楽大学ではない小山さんの輝かしい経歴に、私は目を奪われたのですが、アマチュアフルーティストを自称する貞次さんは、「彼の音はすごい!」と感動するばかり。「あんなすごい音は普通は出ないんだ」とは貞次さんの弁。
この時から私たち夫婦の小山さんの追っかけが始まりました。

東京都内でのコンサートは勿論ですが、軽井沢、東御、新潟、果ては神戸、大阪、札幌まで出かけ、お陰で思い出はたくさん。
小山さんは、大学を卒業後は、スイス・バーゼル音楽院に留学し、卒業後の現在は名門フィンランド放送交響楽団の首席フルート奏者として活躍しています。

2020年にはフィンランド放送交響楽団の一員として、来日公演の全国ツアーが故郷長岡での開催も予定されていたのですが、コロナで中止となっていたので、昨日のリサイタルは、地元の方々にとっても待望のものだったに違いありません。

長岡リリックホールは、今年開館25周年だそうで、700人収容のコンサートホールで、この日はほぼ、満席。ステージ上の小山さんに向ける客席からのまなざしは温かく、時折、ため息が聞かれ、ここリリックホールでの初舞台は中学生の時といいますから、幼い時から多くの地元の方々の熱い思いに支えられて今があり、それがこれまでの小山さんの成長の原動力だったのかと、小山さんの私の知らなかった一面をみる思いがしました。

💛新潟も秋田も同じ日本海側で、共に北前船で栄えたところ。長岡市の雪景色を眺めていたら私の故郷の冬景色を思い出しました。
昨日は、大雪の寒波も小康状態で、車窓からは、高崎駅あたりから、西に真っ白い浅間山が青空の中に輝いて見え、そこから北にどこまでも連なる山々が、まるで東山魁夷の風景画を思わせ、本当に美しく癒されるようでした。
越後湯沢を過ぎて、トンネルを抜けたら、そこは川端康成の「雪国」の世界でした。
素敵な思い出になりました。💛

今朝の地元紙に載った記事

高崎駅からの浅間山

新潟三幸製「サーモン塩辛」(いくら入り)