昨夜の例会♬♡

昨日の日本モーツァルト協会の例会は、ピアノ三重奏曲の魅力を存分に味わえるものでした。どの曲も明るく、澄み渡り、爽やかで、心が弾むメロディ、そんなモーツァルトのピアノ三重奏曲3曲(K502、K548、K564)が演奏されました、私の大好きな曲ばかりです。

演奏するのは、葵トリオで、ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で日本人団体として初の優勝を果たしたという、お墨付きのピアノ三重奏団です。

モーツァルトは、第二楽章が素晴らしい・・というのはよく言われることで、それは、なぜなのかなと、ずっと思っています。意識してそうなったのではなく、結果的にそうなったのか、それは作り手というより、受ける側の感想だから、では、なぜ私たちは第二楽章に惹かれるのか。

そんなことを思っていたら、昨晩のチェロ奏者の伊東裕さんも、「モーツァルトは第二楽章が素晴らしくて・・」とお話しされたので、あ~、そうか、演奏する側もそういう印象なのか、と。
そう言えば、ヴィオラの今井信子さんも、 ヴァイオリンとヴィオラの協奏交響曲 の第二楽章を弾いていると、旋律の素晴らしさに、終わらないでもっと弾いていたいと思うのよ~、とおっしゃっていたのを思い出す。
そうなると、作曲家の立場からも、お話をお伺いしたいものである。

ヴァイオリンとヴィオラの協奏交響曲、ピアノソナタ第15番、ピアノ協奏曲第20番、23番も、24番だって、そしてヴァイオリン協奏曲第3番、など他にも、第二楽章がひと際輝く、ひきつけられる曲は、まだ、まだ、モーツァルトにはたくさんある。

昨日の3曲うちのK564の第二楽章も、この旋律が始まっただけで、泣けてくる。

♡演奏者も、そして聴く我々聴衆も、うっとりしてしまい、心が揺さぶられる、モーツァルトの第二楽章。モーツァルトの好きなベスト5ではなく、好きな第二楽章ベスト5を、語り合いたいものである。

昨日の余韻を楽しみつつ、今日はウィーン・ベートーヴェン・トリオで聴いています。「豊かな表現力やウィーン風の歌心が洗練された形で表され、モーツァルトにぴったりはまっている・・」とは、宇野功芳さんの解説。こちらもとってもいい。🥰