忘れられない景色♬♡♡

軽井沢迄の走行の安全を考えて、まだ装備していなかったドライブレコーダーをつけるんだと言って、貞次さんはそれまでの愛車を処分して2020年10月に新車を購入しました。
それまでの赤い車を私はとても気に入っていて、特にこの赤が私の好みの色でした。
新車納入の際、同じ機種なのに、赤が微妙に変わり、その赤は残念ながら私たちの好みではなかったので仕方なくオレンジ色になりました。

それに乗って紅葉の秋を訪ねて軽井沢に行ったのが、貞次さんが運転して行った最後でした。
貞次さんはこの車も気に入っていて、美しい紅葉をバックにこの車と撮った写真がたくさん残っていて、貞次さんも私も嬉しそうに写っています。

タイヤは知人の紹介でお隣の佐久市にあるタイヤ屋さんに保管してもらい、春と秋、年2回タイヤ交換に行っていました。
軽井沢から向かう時に眺める佐久市の風景が好きで、タイヤ交換の際の私の楽しみでもありました。助手席から眺める新緑の田園風景、また紅葉に燃える周辺の山々、ゆったりと流れる千曲川の川の景色、そして眼前にすそ野を広げる浅間山のいつもの雄大な姿、、などなど思い出すと際限なく懐かしい風景が浮かんできます。
これらもいい思い出。思い出はたくさんあった方がいい、喜美子さんはその点たくさんの思い出があって幸せ~と言われますが、思い出があればあるほど、思い出すことが多くて、その都度辛く、寂しくなってしまうのは仕方のないこと。思い出は山ほど。

でも、この佐久市のタイヤ屋さんに向かう際に見た景色は、特に忘れられない思い出。貞次さんの運転する車に乗ってのドライブは本当に楽しかったな~。今も胸がきゅ~んとなる。
タイヤをやっと処分することにして、連絡したら温かなお手紙をタイヤ屋さんから頂いた。
ご挨拶にも伺わず本当に心苦しかったが、思い出は消えずに記憶としてずっとある。長いお付き合いだったなと、とても感謝している。

このオレンジが緑によく映えていた。ナンバー1756