モーツァルトを思う♬💛

私は今までクラリネットの曲は、「クラリネット協奏曲k622」の方が好きと自分ではずっと思ってきていた。好みがほぼ半々くらいに分かれるだろう、もう一方の曲の「クラリネット五重奏曲K581」よりも、好んでいたと思う。しかし、昨晩それがあっけなく覆されたような思いがした。
寅さんシリーズ第45作をみてである。 有名な「クラリネット五重奏曲K581」の 第2楽章があるシーンに流れたのである。今までの映画の中の世界が一変して、時が止まり、一瞬にして淡い美しい夢の様な世界へ連れていかれたような思いがあった。

寅さんシリーズ放送も第45作まで来ていて、全編を今までほぼ見てきていますが、モーツァルトの曲が流れてはっとすることが何度かありました。それは、ある喫茶店でのシーンだったり、そこにピアノソナタが流れたり。そのたびに私は聴き入り、そのシーンが特別なものになり、爽やかな風にふかれたような気持ちにさせられた。

昨日は、真白い窓辺のレースのカーテンが風に揺れていて、無言でそこにいる人たちのあたたかさ、優しさをも感じさせるいいシーンになった。山田洋次監督のセンスの良さに私は脱帽である。

”寅さんと同時にモーツァルトを楽しむ”
以前ある方から、「寅さんとモーツァルトの音楽がよく合いますね。山田監督はモーツァルトがお好きだと聞いております。お嬢様がピアノの先生をされているそうですね。そんな山田監督だからでしょうか?「寅さん」を見ているとモーツァルトの音楽が脳裏に浮かんできます。」とおっしゃられました。なんて素敵なことだろうと思ったものです。

💛一晩明けて私が、今朝真っ先に「クラリネット五重奏曲」を聴いたことは言うまでもありませんが、元々は親友のクラリネット奏者シュタードラーの為にモーツァルトが作曲し「シュタードラー五重奏曲」とも呼ばれる曲。
なんといい曲をモーツァルトは、私たちに残してくれたことでしょう。。でもやはり活気あるイ長調の「クラリネット協奏曲」も素晴らしい。どちらもクラリネット曲の双璧に間違いない。
27日には、「クラリネット五重奏曲」を草津音楽祭で聴いてきます。何というタイミングの良さでしょう!きっといい思い出になると思う。