やっと越えた白河の関

高校野球夏の甲子園大会で「仙台育英高校」が優勝し、優勝旗が白河の関(栃木県と福島県の県境)を越えたと大いに話題となり、甲子園大会に新たな歴史を刻んだ。

東北の高校の優勝は100年を超える甲子園の歴史の中で一回もなく、近年は準優勝まで進むものの優勝を逃していたので、まさに東北人の長い間の悲願の優勝となった。

2018年夏には、私の故郷秋田県代表「秋田金足農業高校」が準優勝した。この高校は、特に他県や、また県内から強い選手を集めている高校でもなく、甲子園出場校としては、農業専門高校としてのユニークさもあり、注目を浴びたが、残念ながら決勝相手である強豪大阪桐蔭の高い、大きな壁は超えられず、儚くも準優勝で終わってしまった。あの時の記憶がまた蘇った。

優勝旗が運ばれた街が、結果、東北の一番栄える仙台だったことも、何故か、してやられたという思いもある、何度か決勝戦まで行きながら敗退した「光星学園」の青森県や「金足農業」の秋田県ではなかったところが、秋田人の私としては悔しいし、残念!秋田であった欲しかった~なぁと、思う。

東北地方は、ずっと気候的に練習環境が悪いとされてきたが、これらのハンディを超える様々な策が生まれ、良い環境で練習できる学校を追い超すまでに監督、選手らが育ち、ハンデイに打ち勝ち頑張った結果だと思うと、胸が熱くなる。本当にあっぱれと思う。東北出身者の私としても本当に素直に嬉しい。

💛野球だけではなく、他のスポーツや、芸術面でも、どんな部門でも、東北はこれからも活気づいて欲しいなと思う。東北には東北の良さがある、私は年齢を重ねるごとに、この良さを”いなかっぺ”から、素敵な個性と思えるようになってきた。何にでも言えることだが、比べることなく、自分は自分、そう思って貫いていくのが何よりと思う。

これから田園風景では稲穂が色付き、黄金色に輝く稲が美しい。私の最も好きな故郷の景色である。東北と言っても、太平洋側もあれば日本海側もある、甲子園での優勝は108年ぶりかもしれないが、東北魂はずっと素晴らしい先人たちから受け継ぎ生きている。私も頑張ろうと思う。ファイト!である。