夏の音楽祭♬♡

草津音楽祭(正確な名称は、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル)の今年のテーマが発表されました。

「プラハとウィーン 二つの楽都ーモーツァルト、ブラームスからドボルジャーク」で、8月17日(木)~30日(水)の開催。プログラムの詳細はまだ発表がありませんが、6月1日からチケットが発売されます。

今年のテーマの中に、久々に、モーツァルトがあって、私は大いに期待しています。プラハとウィーン 二つの楽都というのも、なにか玉手箱からどっさりと宝物が出てきそうなテーマです。プロデューサー井坂紘さんがどうプラミングされるか、そして出演者は?期待でワクワクします。

所で、話は変わって、先日の日本モーツァルト協会の講演会は、リヒャルト・シュトラウスの大家である広瀬大介先生による講演でした。テーマは「 リヒャルト・シュトラウス の中に活きるモーツァルト」。先生の語り口はとても爽やかで、今現在は青山学院大学教授でいらっしゃるので、きっと学生さんたちに、人気がおありだろうな、などと、私は思ったりした。

リヒャルト・シュトラウス と言えば、私の中では、モーツァルトを誰よりも崇拝していた作曲家?みたいなイメージしかなかったので、具体的にシュトラウスの作品にどう影響を与えたかまで、教えてくださったので、大変勉強になった。そして、その時代に、ベートーヴェンを跳び越えて、モーツァルトこそ〝至高”と公言した音楽家は多くなかったそうなので、私は リヒャルト・シュトラウス の今までのオペラへの私のまなざしを、少し変えなければと思った。(こういう所は、私は本当に単純)

彼のオペラ「ばらの騎士」は「フィガロの結婚」、「影のない女」は「魔笛」と対応していると言及した、台本作家ホフマンスタールとの書簡も残されているそうだから、私は目からうろこであった。

そう思って、私は「ばらの騎士」の幕切れのオクタヴィアンとゾフィーの二重奏などを聴いてみたいと思った。 リヒャルト・シュトラウス への興味が湧いてきたのも、大きな収穫であった。そして、こうして、実際はモーツァルトではない他の作曲家の研究家でいらっしゃる方からのモーツァルトのお話は、とても新鮮に思えて、楽しい時間だった。

次回6月は、坂本徹先生の、「レクイエム」のお話。これも楽しみです。