第九♬♡

23日のイブイブは、第九のコンサートにお誘いを頂いたので行ってきた。何年振りの第九だろうか。

この日は、NHKホールで、NHK交響楽団の演奏で聴いてきた。師走のあわただしさの中、とても癒された時間だった。あ~今年ももうすぐ終わるんだな、今年もいろんなことがあったな、楽しいこと、嬉しかったこと、そして一人思い悩んだりしたことも、悲しかったことも、そして、笑ったこともたくさんあった、と、振り返りながら第九を味わった。

原宿駅からNHKホールに向かう道は、代々木競技場があったり、代々木公園なども近く、都会とは思えない広々としたオアシスの様な場所。師走の冬景色を楽しみながら歩いた。ケヤキ並木も近くにある。

今年も音楽で癒された一年だった。

友との電話で、久しぶりに笑った。秋田県の佐竹知事の話でである。愛媛県のじゃこ天のことを貧乏くさいとか言った話である。それは知事としてあるまじき発言だし、失礼極まりないのだが、そのあとがいい。愛媛のじゃこ天の製造会社に今までの何倍もの注文が殺到したそうなのだが、それがなんと秋田県民からの注文が多かったのだそうだ。うちの殿が失礼なことを言って申し訳なかったというのである。製造元の人は「秋田の人は律儀な人が多い」と思ったそうである。

佐竹知事は、佐竹藩のお殿様の末裔の方らしく、ちょっと困ったところがある、問題のある知事なのだが(失礼ですが)、しかしである、県民はそれを非難はするものの、分かって、申し訳ないとお詫びの気持ちでじゃこ天を、ドンドン注文する。そして思わぬ交流の機会となった。

都内で開催された物産展で、偶然なのだそうだが、この2県がお隣になった。そしたら秋田の郷土料理のきりたんぽ鍋に、お隣のじゃこ天を入れて販売したそうで、それが、あっという間に完売となったそうである。

ここまでになると、もはや、いいお話でしかない。

佐竹知事は高知県の「どろめ」のこともなんか言ったらしいが、高知県知事も決して怒るでもなく、寛大に笑い飛ばしてくれたそうである。

喧嘩などせずに、何事も、こうして穏やかに、笑い飛ばして決着するなら、この世に争うごとなどないのだろうと思う。

来年は、平和で、誰もが笑い合える、幸せな年になって欲しい。

佐竹さん、これからは重々発言にはお気を付けになってくださいネ。