2023年締めくくり♬♡

今年もどうにか終わりそう、あまり実感がない、でも新年を迎えるのだ。

今年は、何の年の瀬の準備も、新年の準備もしていない、気楽なものである。こんな年もあってもいいなとおもう。毎年毎年、買い出しをしては、おせちを作っていた。おせちで思い出すのは、おせちを作りながら、ずっとモーツァルトを流していたな~。ピアノ協奏曲を若い順からずーと流すのが決まりだった。聴きながらおせちを作っていたから、楽しかった♬

田作り、なます、きんぴら、黒豆、焼き豚、ローストビーフも。かもぼこや、錦卵、伊達巻などをお重に詰めるのも楽しみだった。これは貞次さんがよく手伝ってくれた。小肌や酢だこも貞次さんの好物だった。特に好きだったのは田作りで、私は張り切って何袋も買い、大量に作ったもので、お正月中に又作っては追加をした年もあったっけ。そうそう数の子も好きだった。

おせちは、たいてい何でも大好きな人だったので、作り甲斐も、揃え甲斐?もあった。

そんな貞次さんがいなくなったら、あまり気が乗らなくなった。やる気が起きないと言った方がいいのかも知れない。

昨晩は、御用納めの日だったが、私は夜の銀座で、今年最後の外食納めをしてきた。

和倉温泉加賀谷旅館直営の「加賀谷銀座店」で、たっての願いだった「香箱ガニ」を初めて食べてきた。 「香箱ガニ」 のお供に、金沢の地酒「黒帯」をぬる燗にしてもらって味わったら最高だった。

お嬢さんご家族が金沢に住むというお友達との会話で、冬になると決まってお話に出るのが「香箱ガニ」だった。いつかは食べてみたいと思っている私に、都内では、ここ加賀谷銀座店では、雌の蟹も他より大きめで、美味しいものが食べられると、教えて貰っていたのである。それも蟹の解禁の期間中だけのものなので、食べられるのも年内までで、昨日もお店の方は、今日までとおっしゃっていた。

他のお料理も美味しかった。クエのお造りや、メバル(八目ともいうらいし)の焼き物、おせちには欠かせない鰤の龍皮昆布巻き寿司や、地元の源助大根、白子をおでん出汁で煮たもの、しめのお食事は、金時人参と桜海老の釜ご飯など、金沢はおでんも有名だが、「当店自慢のお出しです」とおっしゃるおでんは、勿論お汁ごと頂いた。香箱がには、金沢のおでん屋さんでは、「カニ面」と称するおでん種にもなっているそうだから、いつかこちらも食べてみたい。

日本はお魚が美味しい、そして日本海側のお魚には、秋田生まれの私も愛着がある。「加賀谷」さんらしいおもてなしも心がこもっていて、お腹も、心も満たされた思いで帰ってきた。

師走で賑わう銀座の夜を味わって、さあ、今年ももうすぐ終わる、来年もいい年でありますようにと、空を見上げながら思った。

今年も、色々な方々に支えられた一年だった。そして、いつも貞次さんと一緒だった・・・

ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。♬♡