無事に帰ってきた東京の庭は、薔薇が満開だった。ボレロ、コンスタンツェ、ケルビーノ、イエローバニー、ジャルダンと、行く前から一変した庭の華やかさに驚いた。ただ、その中でモーツァルトの薔薇だけがまだ小さな蕾のまま。やっぱり、最大のスターはトリを飾るのだろうか。
友達と一緒に軽井沢を後にしてきたが、気持ちがいいと、軽井沢をとても楽しんでくれた。よかった。「ご主人にありがとう」と何度も言って、貞次さんの作ったモーツァルトハウスを喜んでくれた。
ご夫妻で何度か訪れてくれてはいるが、夫を亡くした者同士、仲良く大賀ホールで音楽を楽しみ、こうしてモーツァルトハウスで過ごしている。これもご縁だなと思う。モーツァルトを好きにならなかったら、決して出会わなかっただろう。それを思うと、人とのご縁とは不思議なもの。モーツァルトで得た有難いご縁はまだたくさんある。私にとってはかけがえのない大切なもの。
昨日は、日本モーツァルト協会の友人の初めての個展に行ってきた。緑豊かな府中美術館での開催。デジタルリトグラフを使っての現代アートなのだが、その中にユニークなものがある。モーツァルトがもし生きていて、レクイエムK626の後の作品があったとしたら、こうだったのではと、彼女の感性で生まれた作品K627とK628の2作品。
K628は明るい色彩の作品。2022年に、貞次さんを亡くした私を思い、明るい気持ちになって欲しいと願いを込めて制作したという。
嬉しくて、ここまでに私がなったのも、こうした友人に支えられてのことだと感謝している。
今日が最終日、盛況裏に終わるに違いない。眞澄さん、ありがとう、そしてまた美味しいお酒を一緒に飲みましょうね!




2020~2022ー三年間の想い「松林眞澄の心象風景版画展」府中美術館・市民ギャラリー


作品K628 湧き上がる息吹を感じる
