昨日は、神奈川フィルハーモニー管弦楽団《素晴らしきモーツァルト》を聴きに、横浜みなとみらいホールに行ってきた。
ここのホールは、私からはちょっと遠くて、なかなか行く機会はなかった。むしろ今まで失礼ながら敬遠していたが、三曲ともモーツァルトの名曲、こんな機会はそうないと思い、思い切ってチケットを買っていた。
演目は、ホルン協奏曲第4番K495、ヴァイオリン協奏曲第5番k219、ピアノ協奏曲第24番K491で、モーツァルトの有名なコンチェルトが3曲。
ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」のソリストは大江馨さんで、大江さんの演奏ではヴァイオリンソナタは数々聴いてきたが、さて、協奏曲はどうかなと、いう思いである。
神奈川フィルの、客演コンサートマスターも務める方だから、まさにホームグラウンドでソロである。
大江さんは、最初から「モーツァルトは私にお任せを~」といった印象があった。自由自在にご自分のモーツァルトを感情をこめて演奏していたように思う。ソロが始まる前から奏でたり、余裕の印象。アンコールはモーツァルトではなかったのが残念だったが、(バッハ無伴奏パルティータ3番ガヴォット)でも、さすがに素晴らしかった。
最後は、ピアノ協奏曲24番K491で、この春大賀ホールで20番を聴いたばかりのピアニスト牛田智大によるもので、24番の良さを私は最近再認識しているのでとても楽しみだった。20番と、24番と、短調の作品で、人気も高い。
牛田さんは、とても素直にモーツァルトを弾く方で、何の気負いもない、感動的に弾こうとか、綺麗に弾こうとかそんな感じがなく、無心に、無邪気に、楽譜の音をご自分の心のままに弾いていらっしゃる、それがかえって胸を打つ。
その素直さが、モーツァルトの特徴をかえって表現しきれているように思った。そう思って聴いていたら、後である音楽ライターが彼のことを「牛田が奏でる音楽には自己顕示欲や脚色は一切なく・・・」とあった。なるほど、やはりそうであったか、と私も思った。
この24番は、実はバレンボイムとベルリンフィルのCDが私の愛聴盤だが、最終楽章の「ジャン~」とものすごい迫力で終わるところが好きなのである。だから、このCDを聴いて以降最後の終わり方がとても気になるのだが、昨日の演奏は、それを神フィルと、牛田さんで見事に演じ切ってくださった。とても感動的だった。飾りっ気のない、無心に奏でられるモーツァルトが、天からの音楽のように私の胸に届き、最後はじ~ンとしてしまった。
牛田さんだけが、アンコールにモーツァルトだった。(ピアノソナタK282、第二楽章メヌエット)やはり、モーツァルトプロの時には、アンコールにも、モーツァルトを聴きたいと思うのは、モーツァルトキチの、私だけだろうか・・。
遠いと思いながらも、出かけてよかったと、しみじみと感じながら、東横線、みなとみらい線、副都心線、丸ノ内線を乗り換えしながらの家路迄の旅を、余韻に浸りながら帰ってきた。
