久しぶりの大賀ホールでのコンサートは、「岡本誠司ヴァイオリン・リサイタル ピアノ:阪田知樹」、とても楽しみにしていた。
岡本さんのヴァイオリンはいつかしっかりと聴いてみたいと思っていた。大賀ホールに初登場するとわかり、迷わずチケットを買っていた。
岡本誠司さんは、モーツァルト協会にも以前ご出演され、その実力は知ってはいたが、バッハ国際コンクールでアジア人初の優勝、2021年には難関のミュンヘン国際音楽コンクールヴァイオリン部門で見事1位で、ピアニストの阪田さんと共に実力派どうし、本当に素晴らしかった。
プログラムは、ブゾーニのヴァイオリンソナタ2曲がメインで、モーツァルトしか聴かない私としては、本当に良く出かけたと思う。モーツァルト以外の曲でこれほど感動した記憶は私にはない、そう思った。一緒に行った友人と共に、圧倒された思いで帰ってきた。
岡本さんのヴァイオリンはM.ゴフリラー(1705年)で、ストラデイヴァリは良く耳にするが、私はゴフリラーは初めての体験。
調べてみたら、1742年に没した、イタリアベネチェア生まれの弦楽器製作者、チェロ奏者で、特にチェロの名器として有名らしいが、この様な隠されたヴァイオリンの名器があることを、私は初めて知った。
岡本さんのヴァイオリンは、色彩豊か、様々な音色を時には柔らかく、時には重厚に、どこまでも美しく、安定感のある素晴らしい演奏で聴かせてくれた。初めてのブゾーニの曲だが、いい曲だと思った。オペラは、演出がひどくても歌手がいいと、その歌手が不満を帳消しにする力を持つが、曲も、演奏者如何で、いかようにもなるんだなと、思った。
この日は、お昼の新幹線に乗って軽井沢に向かったが、同じ新幹線で、先日モーツァルト協会で3曲協奏曲を演奏してくれた郷古さんにばったり、ヴィオラの佐々木亮さんも一緒だった。あまりのびっくりで、ドキドキしたが、でもご挨拶させて頂いた。
軽井沢に向かうときには、演奏家にもご注意である。軽井沢も、芸術の秋が始まっている♡♬



