名シーン♪♡

土曜の夜には、寅さんシリーズの「夕焼け小焼け」をみた。これを観るのは何度目だろう、3回か4回は観ているかも知れない。私の好きな寅さんシリーズの代表格、一番好きな作品かも知れない。何度見ても、毎回感動がある。

どうしたらこんないい作品が出来るんだろう、どうして最近はこんな心温まる、心にジーンと響く映画も、ドラマもなくなってきたのだろうか・・などど独り言を言っていた。
人の善意や、好意や、愛や、思いやりや、温かさや、人情とか、また見返りを求めない純な人への優しさなどといった、こんなもの全てがこの映画にはあるような気がして、そんな所もモーツァルトの音楽に似ているような気がしてくる。私だけではないと思う、そんなものを感じて、ジーンとして泣いたり、笑ったり、そんな映画である。

この作品は、「赤トンボ」の歌の発祥地である兵庫県龍野市が舞台にもなっているが、ここは「赤トンボ」の作詞家三木露風の故郷、いい所だろうと思う。今でも広く愛され、誰もが口ずさむ童謡はこの町で生まれた。この歌ができてからもう何十年と経っているから、今現在の龍野市は当時のままかは分からないが、今も赤とんぼが飛び、美しい夕焼けが見られる、そんな懐かしい故郷の風景が目に浮かぶ。

龍野藩の城下町だから白壁の土蔵が続き、武家屋敷も残され、そこを揖保川が流れる、そんな龍野町は「播磨の小京都」とも言われているそう。いまは統合されて「たつの市」となっている。私の友人が住む姫路と隣接する町で、近いらしい。今度会ったら聞いてみようと思う。「あら、喜美子さん、今度来てよ、姫路からすぐよ」と言われそう。

こんないい映画を観てジーンとした日の翌日は、まだ心があったまっていて心も身体も穏やかな気がする。体は、心と密接に関係しているのだと感じる。感動は人の心も体も元気にしてくれる。

心に残る名シーンがある。この映画だけではなく、シリーズ中の名シーンにもなっている場面。後悔には2種類あって、「ああすればよかったという後悔と、どうしてあんなことをしてしまったんだろうという後悔」。老年となった男女が、若い頃に思い合っていながら、何らかの事情でそれを果たさずに別れたのだろう、それを思い出して語るシーン。

誰にも思い当たる、若い時にはさっと聞き逃せるセリフかもしれないが、70年も年を重ねてくると、この言葉は、なぜか、はっとするほど説得力がある。

両方の後悔、どちらも私にもある様な気がしてくる。誰にでも後悔はある。でもそれは自分で決めてしたことなら、悔いはないと思える。
いろんなことを学ぶ映画、文化庁優秀映画に指定されている。