Mozartを訪ねて~

かつて、マルコという少年が母を訪ねて旅をする「母をたずねて三千里」というアニメがあったが、私は三千里とまでは行かないが関東圏から東信地域までモーツァルトを訪ねて歩き回っている。

昨日は、上田市にあるホール「丸子文化会館セレスホール」で開催している「長野国際音楽祭」の最終日に行ってモーツァルトを聴いてきた。

6月は、調布での「調布国際音楽祭」で、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番を聴き、草津での音楽祭には、毎年モーツァルトのプログラムを求めて通っている。先週は軽井沢の「安東美術館」でK301の大好きなヴァイオリンソナタを聴いたばかり。

そして上田市丸子文化会館セレスホールでは、この日、音楽祭の締めくくりとしてオールモーツァルトプログラムが用意されている、これに私がいかない訳がない。

東京から新幹線で上田駅下車、温泉口にホールまでの送迎のバスが来てくれるのだが、上田の暑さには驚いた。猛烈というか、もはや灼熱というか、こんな暑さは生まれて初めてといえるほどのもの。「上田は盆地で、昔から暑い所なのよ・・」と友人は軽く言っていたが、これは体験しないと分かりません。私はあまりの暑さに息ができないほど。地元の人も、今年は特別、今までにないこととは言っていたが。。

音楽祭は、ウィーンからウィーン室内オーケストラのコンサートマスターでもあるルートヴィヒ・ミュラーさんを招いて、信州ゆかりの音楽家によるフェステイヴァルオーケストラをバックに、上田市出身の中澤きみ子さんのヴァイオリン協奏曲第1番K207、現在東御市在住の大森晶子さんのピアノ協奏曲9番K271「ジュノム」、休憩をはさんで交響曲29番K201と、モーツァルトの名曲揃いで豪華なもの。

オーケストラは信州出身もしくは在住のプロ音楽家によって構成されているので、まさに地元色一色に、ミュラーさんのウィーンの香りが加味され、なんかとても素晴らしかった。中央から音楽家を呼ぶのも勿論いいが、こうした取り組みは、クラシック音楽が地元に根差したもので、聴く方と演奏家双方の歓びではないかと感じた。

「長野国際音楽祭」の歴史をさかのぼると、40年も前に中澤ご夫妻が始めたそうで、コロナで5年間開催できず、今年2025年に再開を見たのだそう。

日本各地で行われている国際音楽祭、それぞれ特徴があり個性豊か、オーソドックスなものからユニークなものまで、私は昨日のセレナホールに集まった方々が友人を誘いあったり、グループだったり、とても楽しそうに参加していて、夏の年中行事になっているのを感じた、そんな姿に地方ならではのほっこりした暖かさを感じ、いいな~と思った。

帰りは、送迎のバスにホールから上田駅経由で小諸駅まで送ってもらえた。降りるときにドライバーさんが、「良くいらしてくださいました」と、私を見送ってくださった。こちらこそ有り難くてお礼を言わないといけないのに、そんな、と恐縮しながら温かな気持ちになった。

アンコールは、「浜辺の歌」、そして「ふるさと」で、日本の唱歌だが、オーケストラ盤で聴くのは初めてだったので、心に沁みわたる重厚な音の調べに本当に感動した、ジーンとしてしまい、モーツァルトさんや、ソリストさんには申し訳ないが、これを聴くだけでもここに来た甲斐があったと思った。

次は草津へ、貞次さんも私と一緒にあちこちと、きっと楽しんでいると思う♬♡