モーツァルトは怖い??♬

土曜日の朝の私のルーティン番組は、BSテレ東午前8時の「おんがく交差点」は、大谷康子さんと春風亭小朝さんが司会をしてゲストを迎えての音楽番組。その後「エンター・ザ・ミュージック」と続きます。

「エンター・ザ・ミュージック」 は、こちらも指揮者の藤岡幸夫さんと毎週いろんなジャンルのゲストとのトークを交えてコンサートを聴く番組、先日は音楽構成作家(こんな職業があるのは知らなかった)の新井鴎子さんを迎え、モーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」を聴きました。

この番組、毎週観ているが、モーツァルトは滅多に出てこない。お話の中で、指揮者の藤岡さんが「僕は、モーツァルトは怖くて演奏したくない、聴くのは好きだが」との発言をされた。あ~、やっぱり!と私は思った。
モーツァルトは怖いとは、演奏家も、そして先日は指揮者の園田さんも言っていたことで、よく聞くお話。
藤岡さんは続けて「ベートーヴェンはロマンティックに、エネルギッシュに演奏すれば何とかごまかせる?が、モーツァルトはうたわなければならない・・」とも。

というのは、過去に来日したウィーンフィルのメンバーの方々と演奏会をしたときに、「モーツァルトはうたで、全てがオペラ、どんなに美しくうたえるかにかかっている・・」と、全員が同じことを言っていたそうだ。が、それが演奏家や指揮者を悩ませる、いわばモーツァルトを演奏する時の”キモ”のようなものかと私は思った。

またそれができたとしても、それが聴衆にちゃんと届き感動を与えられるか、それがモーツァルトを聴いた時の満足度になるのだとしたら、本当に大変な事だと思う。でも、それがきっとモーツァルトらしさなのだと、私は勝手に思っている。

第35番「ハフナー」は第4楽章がまた素晴らしい。大成功したオペラ「後宮からの逃走」からのメロディも使われていて、「俺は勝利したぞ」とオスミンが歌うアリアだそう、私はこれまで気が付かなかった。

この楽章は、早いテンポだが、早いだけではなくうたわなければならない、指揮者や、演奏家泣かせのモーツァルト、それらがうまくいって心に響き、永遠に不滅のモーツァルトの魅力につながっていくのだろう。
やっぱり、モーツァルトは奥が深い、深いからこそ美しい。。