昨日は、待ちに待った東京文化会館大ホールでのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」。指揮は世界の巨匠、東京春の音楽祭を、これまでずっと深い愛で支えてきてくれたムーティ。日本で振る貴重なオペラ公演として今までも大きな話題となっていた。
今年は、その演目が、われらがモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」だった。何と嬉しい事か。色々な人から「どう、行くでしょう?」と、ささやかれ、またメールで知らせてくださる方もいたりして、それほど仲間内では嬉しい、大ニュースだったのです。
会場に入ると、「本日の公演は完売となっております。満席ですので、自身の席が間違いではないか、よくお確かめの上お座りください」とのアナウンスも流れ、本当に、すごい人!、人!、人!
私は、実はこの春祭のオペラには今まで来たことがなかった。モーツァルトの演目ではなかったからという、単純な理由だが。これまで、ヴェルディを中心に演奏会形式のオペラを上演してきていた。だから久しぶりの東京文化会館だった。
最近思うのだが、こうしてモーツァルトの公演で出かけても、知り合いに出会う事が、めっぽう減ってしまった。今までは決まって誰かに会い「あら~、やっぱり、いらしていたのね」が普通の会話だったのが、それがなくなった。
それは、一種の世代交代を意味しているのではと、私は思っている。いつも貞次さんと私は、夫婦二人で揃って出かけ、挨拶していたのが、私一人になった。これだけで一人減ってしまったことになる。それらも積もり積もると、仲間も減り、誰にも会わずに帰ってくることになるのでは・・・寂しいことです。
それでも昨日は、入り口近くに、加藤浩子先生のオペラの会で顔なじみとなった、仲良しご夫妻が立っていらしたので、ご挨拶ができた。これだけでも嬉しかった。あとは、こんなに大勢の人なのに、だ~れもいないな~と思いながら席に着いた。
でも、休憩時にホワイエでモーツァルト協会の友達に会い、一緒にコーヒーの列に並び、ひとしきり前半の感想も言い合えた。
そして、終了後は、ちょうど出口で、私に声をかけて下さるご夫婦がいて、なんと○○子さんご夫婦。こちらも仲がいい、いつも一緒にいらっしゃる。
短時間だったが、オペラの感想を言い合い、ウィーンから2日前に帰国したばかりというので、そちらのお話もちょっとお聞きして、「またね!」といってお別れしてきた。
私を出口で待っていてくださったようで、それも嬉しかったが、こうして誰かと会えた喜びは、私には大きい。帰れば二人で感想を言い合えたのに、それが出来なくなった今は、誰にも会えないよりはずっと嬉しい♡。
東京文化会館は、長きにわたって「音楽の殿堂」として、オペラやクラシックの公演を支えてきた。5月から3年間という、長い工事休館に入る。この間寂しくなるが、生まれ変わるその姿を楽しみに待つしかない。
休館前の最後のオペラ公演「ドン・ジョヴァンニ」、4/29、5/1と、あと2公演が続きます♪
