東京に戻って楽しかったこと。色々な郵便物の中に嬉しいお便りが数々あった。
今年、草津温泉で私がお薦めした宿に泊まり、音楽祭を楽しんできたという報告のお葉書だったり、古い友人が表参道にある「銕仙能楽研究所」の能舞台でお仕舞の披露をするから、一緒に行かないかというお誘いといった、あれこれの中に、モーツァルトに寄せた、ご自身のエッセイや、詠まれた俳句を載せたお便りもありました。
モーツァルトのオペラにおける愛・・・
「モーツァルトのオペラには、とりわけコンスタンツェと結婚したあとに作曲した6曲のオペラには人間にとっての普遍的な価値である「愛」を巡る人間模様のあれこれが糾える縄の如き反転構造の中で息づいている。」
「・・・・モーツァルトは「真の愛」こそが人間にとって普遍的なかつ至高の価値であることを信じて作曲したに違いない。」
このように語られたエッセィには、私もとても共感を覚えました。
人間の喜怒哀楽を見事に美しいメロディに乗せて歌い上げ、、とりわけ愛を伝える温かみのあるモーツァルトのオペラの神髄を味わうには、この「愛」というテーマを忘れてはならないものだと思いました。
これらのオペラに触発されて授かったという俳句もご紹介頂いたが、貞次さんが愛してやまなかったオペラ、「魔笛」を詠まれた一首もありました。
赤き糸手繰りし魔笛春銀河
美しい句だと思った。春の夜空に横たわる銀河とは、私にはそれは「魔笛」のオペラの煌めくような珠玉のアリアの輝きのようにも思えました。
また、パミーナとタミーノ、パパゲーナとパパゲーノ、そしてザラストロに夜の女王と言った、赤き糸で手繰りし人間模様も、また春の夜空に輝くように映し出され銀河のようにも感じられ、ザラストロの有名なアリア「イシス、オシリスの神よ・・」の調べが流れてくるようでした。
モーツァルトのオペラも、そして曲も、どれも愛に満ちていて、その愛にもう一度改めて触れてみたいと思わせてくれたお便りでした。ありがとうございました♪
ある雑誌で、「70代は神様からの贈り物」といった言葉がありました。貞次さんはこの贈り物を半分だけ受け取って75歳で生涯を全うしましたが、贈り物を得られないことを思えば、半分でも受けとることが出来たのですから幸せです。
まさに私は今70代、元気に楽しく、神様からの贈り物であるこの時を大切にと、改めて思う。モーツァルトの愛に包まれながらこれからも生きられたら、最高です・・・♡♪
