想い出の曲♪♡

昨日は、日本モーツァルト協会のマチネの例会に、久しぶりに出かけました。何か月ぶりかで訪れた上野駅は日曜日のせいもあり、降りたつ人でごった返していていました。
見渡せば新緑の真っただ中、上野の森は、目にも眩しい美しい新緑の風景が広がっていました。

迷い迷って、思い切って出かけた久しぶりの遠出、といっても通院以外電車に乗っていない身としてはなんと上野までは遠かったことか。
それでも、この日の演奏を堪能し、久しぶりに休憩時に友と語り合った時間は、私に元気を与えてくれたように思います。やっぱり行ってよかった!私には生のモーツァルトのチャージがやっぱり必要なのだと思った次第です。

この日は、《円熟と個性が輝く瞬間》というタイトルがついた公演で、演奏曲は弦楽四重奏で、アダージョとフーガ ハ短調K546、弦楽四重奏曲 ト長調K80「ローディ」、ディヴェルティメント 変ロ長調K137と、休憩をはさんで、ピアノ協奏曲第12番K414(ピアノ五重奏版)の、全4曲。

私の一番のお目当ては、実はこのピアノ協奏曲第12番K414。他の3曲は弦楽四重奏版に編曲されたものですが、このK414は、モーツァルト自ら弦楽四重奏でも演奏できるように楽譜を残しているもの。
K413、K414、K415は、ウィーンに移り住んだモーツァルトが初めて手掛けたピアノ協奏曲の連作として有名ですが、ある方からヨーロッパの旅のお土産としてこの3曲が入ったCDを頂き、この3曲に出会ってから、特に第12番は、私のとっておきの、お気に入りの曲になっています。

このCD、暫くは軽井沢に置いてましたが、東京でも聴きたくなって、いつからか東京に運ばれ、今に至っていますが、貞次さんも聴く度に「いい曲だね」と言い、特にこの第12番を気に入っていたのを思い出します。
緑豊かな軽井沢で聴いていた、あの情景をも思い起こさせる、思い出の曲。。。

♡このCDをくださった方は、もうとうに天国に召されてしまいましたが、こうして私の元にこのCDがある限り、この曲と共に生きているいらっしゃるような気がします。

そんな思い出をもった曲を、昨日は円熟の極みともいえる深沢亮子さんのピアノで聴くことができて、本当に幸せな、忘れがたい演奏会でした。私を元気にしてくれるのは、やっぱりモーツァルトだなと、しみじみと感じ入る演奏会でもありました。
♪このCDのピアノは、アンドレア・バッケッティ、イタリアのピアニストさんです。今となると貴重な1枚。”Amadeus”というタイトル。