GW期間中の春の音楽祭は、軽井沢の緑が一斉に芽吹き、桜の咲く頃に行われる恒例の音楽祭。まさに春を告げる音楽祭、貞次さんと、何度となく一緒に楽しんだ。その思い出は尽きない。
去年からは、友達とだったり、一人だったり、幸いにもこの2年間、モーツァルトの演目が並ぶことが多い。不思議に思うほどである。モーツァルト好きの私達の為にプログラミングされているのかと思うほど。今でも、私の隣で貞次さんが聴いていると思えるから。
昨日3日は、アンコール迄も、モーツァルトだった(K136)。お目当ては、牛田智大のピアノ協奏曲第20番で、貞次さんが最も愛したピアノ協奏曲。
最初の曲は「フィガロの結婚」序曲で、このオペラも貞次さんと何度観たことだろう。序曲が流れると「どんなオペラになるか、ワクワクする」と、貞次さんはよく言っていた。そんなことを思い出しながら聴いていたら、涙があふれて仕方がなかった。貞次さんの面影が甦る楽しかった思い出。
人気のプログラムだけに、この日はどの席も完売、会場は超満員。始まる前から期待感でいっぱいになる。
都会のコンサートとは違って、行きも帰りも歩く人が多い、それかマイカーか、こんな大賀ホールでのコンサートは地元感があって、気軽さがいい。
私は往復しなの鉄道を利用してだが、帰りは、込み合う軽井沢を発ち、日が暮れた駅に一人降り立つと、すこし寂しさがある。でも来年もモーツァルトの曲がプログラムにのりますように、そうしたら、また来年もきっと、聴きに行こうと思う。こうして貞次さんとの思い出を訪ねて過ごしていく日々、軽井沢は私たち二人の聖地の様な場所かもしれない。
ある方から、モーツァルトハウスで、貞次さんの追悼演奏会をしたいと思っているが・・と、ご連絡を頂いた。ピアノは健在ですか?との問いに、最後の演奏会をしてから、ピアノの調律はして貰っていないので、いい音が出るかは分からないとお伝えしたが、いつかこんなこともできるのかも知れないと思ったら、それが楽しみになり、元気が出てきた。
モーツァルトハウスを忘れずに思い出してくださる方がいらっしゃること、心の片隅にでも私達のことを覚えていてくれることが・・嬉しい。





空と水辺の青と、桃色の桜と、新緑の緑。目にも鮮やか。

終演後の浅間山(右)と離れ山(左)

浅間山のてっぺんに少しだけ白く雪が残っている。青い空と白い雲と、澄んだ空気。

