思いの詰まった家♬♡

秋たけなわと言いたいところだが、紅葉はまだまだ先、いつもより遅い軽井沢の紅葉。温暖化はここにも。

色づきは始まっているが、まだグリン色が目立つ。なら、くぬぎなど大きな木は全く紅葉していない。桂の木は比較的早く、大賀ホールのあたりは綺麗だった。

それでも、朝晩は随分と冷え込んできた。10度以下だし、日中15度前後、でも過ごしやすい。暑くもなく、寒くもない。ちょっと何かをひっかけたらそれで済む。

何をするともなく過ごす、一人珈琲も慣れてきた。静寂の中の味わいにも馴染んできた。あまりに静かで、早く車1台でも通ってくれないかと思う事もある。

貞次さんと来ていた時は、何をしていたかと、様々思い出してみるが、なかなか思い出せない。二人でいたから、ただそれだけでよかったのかも知れない。何もしていなかったと思う。

貞次さんは、時々、外に出て、植栽の剪定をしたり、薪ストーブ用の小枝を集めたり、片づけをしたり、車の掃除をしたり、何かと用事を見つけては、動いていた。時々フルートの練習もしていた。そんな時に、私は何をしていたのだろう、あまり思い出せないが、きっとモーツァルトを聴いたり、テレビをみたり、外のそんな貞次さんを、ただ見ていただけかも知れない。

そんな、軽井沢の家には思い出が詰まっている。たくさんあれこれ思い出があり過ぎて、思い出せない位、病気になって、辛い治療の合間に何度軽井沢に出かけたことだろう、規則的に治療を受け、そして軽井沢で過ごし、そして戻ってきて、そしてまた治療・・、それを何度繰り返したことだろう。その都度英気を養い、又帰っては次に来る日を楽しみに過ごせた。

「軽井沢があってよかった」と、貞次さんは何度となく言っていた。軽井沢があったから、頑張れた。その楽しみが貞次さんを救ったような気がする。

今も、貞次さんが生きている家、そこかしこに貞次さんの魂がよみがえる家。

夏の一日をここで過ごしてくださった加藤浩子先生が、帰りがけに玄関先で何を思われたのか、「貞次さんの思いが詰まったお家ね」と、ひとしきりかみしめるようにおっしゃって、お帰りになった。そう感じてくださったのだとしたら、嬉しい。
貞次さんが今も迎える家、思い出の方々にはこれからも訪れてきて欲しいと思っている。貞次さんも、そう思っているに違いない。

まだグリーンだらけ。

ツリバナの木が若干赤く色づいている。

静寂そのもの。

外仕事が好きだった貞次さん。

2020年6月

この夏は、ブルーベリーを買いに小諸の農園に行ったりした。

貞次さんが愛した夏の花々、みなずき

特に好きだったフシグロセンノウ

つりがねにんじん(山野草)

全てが思い出の中・・・・・。