昨日の日本モーツァルト協会の10月例会は、素晴らしかった。
モーツァルトの弦楽三重奏の最高傑作であるK563を、ウイーン国立歌劇場のオーケストラのメンバーによる名演で聴くことができたから。珠玉の曲に名演奏、誰もが感動せずにはいられない。余韻を引きずって、皆が頬が紅潮し、感動の言葉が行きかっていた。
2026年4月をもって会場になっていた東京文化会館は改装工事の為に一旦閉館となる。3年間ほどはこの会場でのコンサートは聴くことが出来なくなる。
その思いもあって、私はこの会場で、この大好きなK563を聴く日は今度は何時だろうか、そしてこのような素晴らしいメンバーによる名演奏を聴くことが出来る日はまたいつあるのだろうかと、大きな感動の拍手の輪の中で思っていた。
一期一会の名演奏、いつもいつもCDで聴きなれている曲とはいえ、生で聴く演奏は格別で、3人の醸し出すウィーンの音の世界にうっとりしていた。
始まりはゆったりとしたテンポで、私にはあれ~?と思う程だったが、それが第3楽章から次第にテンポを上げていくが、そのあたりの3人の呼吸や加減は絶妙で、次第に心が持って行かれてしまった。第6楽章まである曲だが、どの楽章もそれぞれが素晴らしい、モーツァルト、円熟期のさなかの作品と証されている。
モーツァルトのK563が弦楽三重奏の最高峰と称される所以が、何処なのか私には言葉では説明はできないが、とにかくそうなんだ、と確信する思いだった。
終了後、いつもご一緒の会員の方が「ご主人にも聴かせたかったわね」とおっしゃった。私が「一緒に聴いていたと思うわ」と言ったら、「そうね、私も絶対に聴いていらしたとおもうわ」とおっしゃってくださった。
貞次さん、素晴らしい演奏でしたね、聴いていたでしょ。昨日の例会はたった2曲の演奏で、それも1曲目はモーツァルトの作品でないものだったので、ちょっと物足りなくでかけていたけど、なんのなんの、この1曲で十分でした。感動で胸がいっぱいで、ルンルンで帰ってきました。貞次さんもそう思っていたでしょ!?
またいつの日か、どこかで、この名曲を名演奏で聴きたいものだと、私はもう願っています。
