今回の滞在では、キツツキに本当に参ってしまった。二日続いて早朝に起こされた。凄い音で二階の外壁のあたりを突っついているのだ。貞次さんは、瞬時に起きだし、窓を思いっきり開けて、大きな声で「こらァ～」と怒鳴っていた。そうするとすぐ飛んでいっていたキツツキ君。
私も真似をして、窓を開けて、大きな声を出すのだが、ボリュームの違いだろう、迫力の違いだろうか、一回は逃げて行ったが、次は一向にそのまま。。ちょっとしたらまた始まった。
家は住んでこそ、のものと思った。住んでいる方が痛みは少ない。窓も開けられるし、通気も良くなるし、鍋も釜も、食器類も使っている方がきれいだ。食器棚の中の、お椀にカビが生えていて、この間は驚いた。靴箱もそうだし、CDを入れた棚の中にもカビが生えていて、慌てて湿気トリをたくさん買ったりした。いつも人がいて、使っているとそんなことはめったに起きない気がする。（軽井沢は確かに湿気の多い場所とは言われているが、、）
キツツキ君にとっても、しょっちゅう貞次さんの様な大声で怒られていたら、いつもそうそうはやっていられないだろう。
こうして私は東京に帰ってきてしまったが、今頃はキツツキ君、ゆっくりと、誰にも気兼ねなく、せっせと我が家の大事な外壁を突っついては、楽しんでいることだろう。
木の外壁には、ご用心。キツツキ君の大好きなもの。今度行って、あまりに大きな穴が開いていたら、埋めないといけないのだろうか。。。本当に困ったものだ。