月日の経つのは、本当に、本当に、早いもので、来月6月が来ると貞次さんも三回忌を迎えます。丸２年経つことになりますが、いつの間にかという思いしかない。
周りの人に語ると、みんなが口を揃えて、「え～もうそんなになるの～？？」と言われる。私も、本当にいつの間にか、そうなるんだという感じ。
私はと言えば、少しずつではあるが、地に足がついてきた感じがしている。前はふわふわした感じで、自分の足で大地に立っている感じがなく、いつもすべてのことに関して不安だらけだった。
でも、今は、自分でできることが分かり、また自分がいくら頑張ってもできないことも分かってきた。頑張らなくてもいい事もわかってきた。自然体でいいのだ。以前と貞次さんがいた時はこうだったと、比べることはないのだ、そんなこともわかってきた。出来ないことはできないのだ。でも逆に、以前はとても難しいと思って、やめていたことが、逆にできるようになったこともある。不思議である。
貞次さんに合わせて、食べないでいたものを、食べることもできるようになった。食べる時には、「貞次さんは嫌いだったけど、私は好きだったのよ」などと言って食べている時もある。そして、巨人戦の野球中継も、1人だと観るようになった。
こんな訳で、マイペースの生活をエンジョイしてるように見えるが、そんなことはなく、いつも貞次さんと一緒にいる感覚はずっと同じ。いつも語り掛けている自分がいる。一緒に出掛けている感覚なのに、家で待っているようでもあり、いつも「行ってきます！」、「ただいま！」で、ある。
来年のことをいうと鬼が笑いそうだが、来年はもっと、きっと、しっかりしている自分がいるだろう、と思う。またそうでなければとも、思う。
昨日の夕方は、なぜか懐かしくなって、写真を眺めてばかりいた。楽しい写真が見つかった。貞次さんとずっと前に旅行した時の写真だが、珍しく笑った写真があった。ホテルの浴衣を着て二人して、ふざけ合っていた写真。でも、何処の旅館なのか今でも思い出せない。どこに行った時の写真だろうか。2015年1月、そうだ、出雲に行った時だ。宍道湖畔に建つホテル、一畑ホテルに泊まった時のだ。これをみたあとは、寂しくてずっとブルーになった。。。私は水色の浴衣を着て、なんて嬉しそうにしているのだろう。。。
