78回目のbirthday♪♡

今日は2月11日、建国記念日で、貞次さんの誕生日。1946年生まれだから、今日で78歳になる。何か貞次さんの好物でも作ってお祝いをしたいと思っているが、何だかここの所、気分がすぐれない。色いろ考える事が山積みなのだ。いろいろあって・・・。

でもK211のモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第2番だけは聴かせてあげている。貞次さんは、第1番K207も、第2番のK211も大好きだった。この曲は、お誕生日には必ずかけていた。とってもいい曲、3番以降はよく演奏されるが、1番、2番は残念ながらあまり演奏されることはない。

姫路に住む友人は、20代の初めに出会って、それからずっとだから、本当に長い付き合いの私の数少ない友人の一人。仙台から姫路に引っ越してもう長いが、姫路に移ってからは、京都で会う事が決まりのようになっていて、都合がつけば年に1度彼女に会う目的と、それにプラスして一緒に京都を巡ることを楽しみとして、それがずっと続いている。

昨年末に予定したが、一度変更されて、年を越して2月8日に、今年は奈良に行こうと決めていた。彼女の目的は法隆寺大宝蔵院の百済観音さまで、どうしてもというのが願いだったので、一も二もなく私も賛成していた。

大雪が降った東京から6日朝発っていったのだが、前の日は東京は記録的な大雪で、夜は雷もなり、その翌朝のことでもあり、新幹線が動くか心配したが、当日朝は、家から東京駅までも難なく行くことができ、新幹線のダイヤの乱れもほとんどなかった。前の晩は心配で眠れなかったが、予定通り東京を出発できた時は本当にほっとした。

今回は奈良に2泊の旅行となったが、奈良は京都と違って、人も少なく、混雑もないし、2月という季節柄もあり、どこもすいていて、のんびりとした旅で、いい命の洗濯ができた。

夢殿の救世観音さまは、公開は期間限定の秘仏の観音さまなので今回お会いできなかったが、いつかは公開にあわせて行っってみたい。

私は、若い頃に読んだ和辻哲郎著の「古寺巡礼」で、法隆寺の百済観音さまや救世観音さまを知ったのだが、何と清々しい、慈愛に満ちたお姿だろうと思う。古美術の研究のために日本に来ていたフェノロサの説得で厨子が開かれ、数世紀を経てはじめて人の眼に触れた、そんな神秘的な歴史を持つ秘仏の 救世観音さま を、この夢殿でいつか私も拝してみたいと思う。

法隆寺は、JR法隆寺駅が最寄り駅で、この駅に降り立った途端に、空気が澄み渡っているのを感じて、気持ちまで清らかになるのを感じた。此の空気感が京都とは全く違っている。

法隆寺のお隣の中宮寺の木造菩薩半跏像も拝観してきたが、指先をほのかに頬に触れる優美なお姿は、人間の救いをいかにせんと思惟されるにふさわしい気品をたたえていて、その清純なお姿にたまらない魅力を感じる。。

貞次さんのお誕生日の今日は、そんな旅の思い出を懐かしみながら、一緒に静かにモーツァルトを聴いている。

夢殿観音

菩薩半跏像

今回おまけの京都:今宮神社

名物、炙り餅