「魔笛」の余韻♬♡

今日も、昨日も冷たい雨です。あの春のような陽気は一体どこに行ったのでしょう。火曜日には東京は23度もあったのに。

昨日は、目黒パーシモンホールでの「魔笛」に行ってきた。このホールは私は初めてだった。名前は知っていたが、こんな近くにこのようなホールがあったなんて、まわりは公園のようで環境も素敵な所だった。

東横線の都立大学駅から柿の木坂を上りついた先にそのホールはあり、都会的な雰囲気と広々とした郊外を思わせる緑豊かな雰囲気とが融合したとてもハイセンスな場所に思えた。ご実家が都立大学だった友人が、都立大学の跡地に建ったのが、このパーシモンホールだと言っていた。

「魔笛」公演は計4日間あり、どれも完売と聞いていた。凄い人気だったのだ。今やマスコミからも引っ張りだこの鈴木優人が指揮、バッハ・コレギュアム・ジャパン、そして美術担当は千住博、演出は飯塚励生、何となく今までにない「魔笛」が見られるのではと言った期待があった。

休憩時にモーツァルト仲間と感想を話し合ったが、私もその通り同じと、みんなが一致する感想で驚いた。やっぱり同じことを感じたんだなと。

フィナーレは心温まるものがあった。すべてが和解し、ハーッピーエンドに。ザラストロと、夜の女王が抱擁し、パミーナも夜の女王と握手して母娘の関係も修復、みんながハッピーに。これが本当の「魔笛」の神髄なのかなと、思わせてくれた。

「魔笛」はやっぱり凄いオペラ。貴族の為の音楽だったものが「魔笛」で、市民のものになった。社会革命を起こしたと言われるオペラ。

フルートのメロデイは、どれも貞次さんがよく吹いていたから、私はいつも聴いていた耳慣れたメロディ。これらを聴くと、貞次さんそのものを思い出す。昨日は私の隣の席できっと聴いていたに違いない。

終了後は、駅の反対側の居酒屋さんっぽい、和食のお店でアフターを楽しんだ。寒かったので熱燗が美味しかった。小さいお店ながら、とても賑わっていた。
今週は反田さんの20番で慰められ、昨日の「魔笛」で、更に元気にしてもらえた。本当に感謝している。やっぱり、モーツァルトはいい。