来年2026年は、モーツァルト生誕270年の年。生誕260年を祝った2016年がつい先日のように思えるが、あれからもう10年が経とうとしている。
もう20年も前になるが、生誕250年の2006年は、世界中がモーツァルトの生誕を祝い「モーツァルト尽くし」の一年だった。
生誕地ザルツブルクでは、生誕250年記念コンサートが催されて、世界中からモーツァルトファンが集まり、祝祭劇場ではムーティ指揮のウィーンフィルや、世界的なピアニスト内田光子や、歌手のバルトリやハンプソン、ヴァイオリニストのクレーメルなどを夢のような思いで鑑賞した。そして世界各地で、モーツァルトの生誕の祝賀行事で埋め尽くされたような1年だったと思う。
私たち夫婦は、この2006年には「モーツァルト生誕250年記念ツァー」に参加した。ザルツブルク、ドレスデン、ウィーン、プラハと巡り、モーツァルトのコンサートやオペラ、また足跡を訪ねる旅だった。この旅の思い出は一生忘れる事はないだろう。
その時貞次さんは、私に「没後250年の2041年、次の生誕300年の2056年はもう到底我々は生きていない、だからもう行くしかない!」と言って、そうしてこの郵船トラベのツァーに、1も2もなく申し込みをしたのを、私は良く憶えている。
貞次さんは生誕300年どころか、生誕270年の2026年には、もういないのだから。。。。
でも亡くなる4年半前の2016年11月には、生誕260年の旅にでかけることが出来た。いい旅だった、ウィーン、ザルツブルクだけではなく、この時はドイツではミュンヘン、アウグスブルク(父レオポルトの生誕地)シュツットガルト、フランス・アルザス地方まで足を延ばし、ストラスブール、コルマール、スイスのチューリヒまで巡ることができた、いつかはと思って憧れていたチューリヒ歌劇場でオペラまで観て来たのだから。今思うと、正真正銘、神様からの贈り物ともいえるような旅だった。
来年はどんな年になるか分からない。270年という紀念の年がいい年であって欲しいと願っている。そして私にとって、いつまでも心に残る、いい年になって欲しいと願っています。
