先日ある会の二次会での席で、ある方が「モーツァルトのオペラで死ぬのは、ドン・ジョヴァンニと、エレットラだけ」と、おっしゃった。
私はそのことがずっと解せずにいて、とっさにエレットラもですか?と聞けばよかったのに、なんか聞けなかったので、ずっと疑問に思っていた。
私は実は死ぬとは思っていなかったのです。嫉妬のあまり発狂し、それで気絶してしまい、舞台では何人かに抱えられるように去っていく、そんな舞台を観ているので、だからか、絶命した姿を想像していなかった。
果たして、実のところはどうなのだろうか。そうおっしゃった方にその真意をお尋ねするのは、いつかしたいものだとは思っているが、その前に、他の方がこのエレットラの最後をどうお考えか聞いてみたいと思っていた。
最後の幕で歌うエレットラのアリアは有名で、「コロラトーラを駆使してエレットラの激しい感情を存分に表現するもので、音楽表現の点でも歌唱技巧的にも高いものを要求する傑作といわれ、ヴァイオリンの装飾的な動きが凄ましい激昂を伝える・・」と、解説書にもあった。
このアリアは、ネトレプコが2006年のザルツブルクでのステージで歌い、NHkでも放送されたので、あまりに素晴らしくて、絶賛されたので記憶に残っている方も多い筈。YouTubeにもあります。
実は、ある方にお聞きしたら、それはアリアの台詞から分析し、このアリアの台詞では自死が考えられるのだそうです。
オレステースとアイアースの
苦しみを私は胸に秘めている。
アレクトーの松明は
すでに私に死をもたらす。
私の死を引き裂いておくれ、
つのへびよ、蛇よ、
おお、剣が私の苦しみを
やがて終わらせてくれよう。
(狂ったように退場)
歌唱後は退場するため現場は見れませんが、歌詞からすると、自死を示している。彼女の激しい性格からしても、そうではないかというのである。
その前のレチタティーヴォでも”地獄へ行く”とかの台詞があり、彼女の激しい性格からしてもこのような状態に立ち至れば、自殺の選択も不思議でない感じがする。とのこと。
なるほど、と納得したものの、退場後の想像でしかないので、果たして観客がみんながそう想像したかどうかは、わからない、、、、
このアリア、本当に激しい感情をぶつけ、死に行く様を歌ったと考えると、正気の沙汰ではないことは理解できます。やっぱり死んでしまったのか・・・
モーツァルトのオペラで死ぬのは2人、それは正解ということか・・騎士長は、別物なのでしょうね。。。。
「イドメネオ」のオペラを久しぶりに思い出すいい機会となった。またじっくりと観てみようと思う。
